初老初級ジャグラーの日記です。
ジャグリングを始めたのは2004年。ボールと傘を中心に投げたりまわしたりしてます。2005年1月にクラブを始めましたが、いまだに3クラブカスケードしかできません。花籠鞠、一つ鞠も始めましたが、まだ基本パターンもできません。
技の習得には通常言われている期間の4倍から5倍かかりますが、投げていること自体が好きなのでじわじわ続けています。
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今日はNYのジャグリングサークル、THE CARMINE STREET IRREGULARS を訪問した。
場所は Tony Dapolito Rec Center という体育館。地下鉄のBDFV線のW4StからCarmine St を
下っていくと突き当たりにある。
体育館の前の道路標識は次の通り。
この体育館は7th Stに面している。
入口はこちら。過去の日記 にも書いたようにここは年会費を払わねば参加できない場所なのだが、
1回だけはビジターで訪問できるとのこと。この入口奥のメンバーシップカウンターに該当
メールを出して説明するも、そんな話は知らんと言われる。。。
でもその後に発っていたスタッフの方が、お前はジャグラーか?と聞いてくれて、はいと答えると、
私がメールを受けた、ということですんなり入れることに。受付で名前を書くだけで通してくれたのだが、
IDとサインが必要じゃなかったの(^^;) まあ通していただけたので文句はないけれど。
体育館は1階がロッカーで、錠前は自分で持ってきて穴に通して鍵をかける形。
ロッカーの奥まで見なかったのだけれど、シャワーあったのかどうかは不明。
クーラーはきいておらず、巨大ファンがいくつか設置してあった。
体育館はバスケットボールとバレーボールコートの2面、その階上にランニング
トラックとマシンが設置されていた。ジャグリングサークルはバレーボールコート
の方で練習していた。7時半過ぎには6人程度だったが、最終的には15-6人で
けっこうな人口密度になった。平均年齢は30くらい??高校生以下は2人程度、
後は青年かおじさんおばさんと言った感じで、私が行った事があるたいていの
日本のジャグリングサークルより平均年齢が高そう。
私よりも年上に見える白髪のおじさんが、非常にきれいにボールや3クラブバック
クロスを投げていて凄く美しい。後でお嬢さんと一緒に参加だと分かったのだが、
私も練習を続けたらあんなふうにきれいに投げられるようになるだろうか?
主催者のヴェヴィカさんに傘回しを教えて欲しいと言われたので、
もってきた紙風船を使ってまわしてみてもらう。紙風船でも回す
位置がずれていって自分が回転してしまっていたが、そこそこ
まわせるかんじ。「傘は大きい方が簡単なのか?」と聞かれて答えに
詰まってしまった。えーとどうなんだろう?乱回しは大きい方が
間違いなく簡単なのだけど、単なる回し分けなら小さい方が簡単
かもしれない。
アレンさんという方にも、傘回しを教えた。この人はすごい勘が
良くて、風船を何度か回した後にはもう鞠が回せるようになって
しまった。私はそこに行くまでに一ヶ月はかかったのにー。
メンバーの大半が練習しているのはクラブ、クラブパッシングが
そこらじゅうに行われていた。ディアボロがふたり、時々リング
がひとり、ボールは皆持っていて合間に練習といった雰囲気。
残念ながらトリックロープ使いの人はおやすみ ;_;
シガーボックスもシェイカーカップもコンタクトもいない。
クラブパッシングを練習して、クラブを持ってくるのがジャグ
リング仲間を作るにはよさそう。がんばろう。
しかし不思議なもので、皆と全然関係ない傘やロープを練習して
いてもひとりで練習するよりはずっと手ごたえがあったり、新たな
発見があったりする。
10時に体育館が閉まった後は、皆ですぐ近くの中華で晩ご飯。
別になんということはない無駄話をしているだけなのだが、
楽しい。毎日ミュージカルを観ていると話したら驚かれた。
1日に4本見た日があるといったらもっと驚かれた(^^;)
最後は車でホテルまで送っていただいてしまった。
皆さん本当にどうもありがとう。
場所は Tony Dapolito Rec Center という体育館。地下鉄のBDFV線のW4StからCarmine St を
下っていくと突き当たりにある。
体育館の前の道路標識は次の通り。
この体育館は7th Stに面している。
入口はこちら。過去の日記 にも書いたようにここは年会費を払わねば参加できない場所なのだが、
1回だけはビジターで訪問できるとのこと。この入口奥のメンバーシップカウンターに該当
メールを出して説明するも、そんな話は知らんと言われる。。。
でもその後に発っていたスタッフの方が、お前はジャグラーか?と聞いてくれて、はいと答えると、
私がメールを受けた、ということですんなり入れることに。受付で名前を書くだけで通してくれたのだが、
IDとサインが必要じゃなかったの(^^;) まあ通していただけたので文句はないけれど。
体育館は1階がロッカーで、錠前は自分で持ってきて穴に通して鍵をかける形。
ロッカーの奥まで見なかったのだけれど、シャワーあったのかどうかは不明。
クーラーはきいておらず、巨大ファンがいくつか設置してあった。
体育館はバスケットボールとバレーボールコートの2面、その階上にランニング
トラックとマシンが設置されていた。ジャグリングサークルはバレーボールコート
の方で練習していた。7時半過ぎには6人程度だったが、最終的には15-6人で
けっこうな人口密度になった。平均年齢は30くらい??高校生以下は2人程度、
後は青年かおじさんおばさんと言った感じで、私が行った事があるたいていの
日本のジャグリングサークルより平均年齢が高そう。
私よりも年上に見える白髪のおじさんが、非常にきれいにボールや3クラブバック
クロスを投げていて凄く美しい。後でお嬢さんと一緒に参加だと分かったのだが、
私も練習を続けたらあんなふうにきれいに投げられるようになるだろうか?
主催者のヴェヴィカさんに傘回しを教えて欲しいと言われたので、
もってきた紙風船を使ってまわしてみてもらう。紙風船でも回す
位置がずれていって自分が回転してしまっていたが、そこそこ
まわせるかんじ。「傘は大きい方が簡単なのか?」と聞かれて答えに
詰まってしまった。えーとどうなんだろう?乱回しは大きい方が
間違いなく簡単なのだけど、単なる回し分けなら小さい方が簡単
かもしれない。
アレンさんという方にも、傘回しを教えた。この人はすごい勘が
良くて、風船を何度か回した後にはもう鞠が回せるようになって
しまった。私はそこに行くまでに一ヶ月はかかったのにー。
メンバーの大半が練習しているのはクラブ、クラブパッシングが
そこらじゅうに行われていた。ディアボロがふたり、時々リング
がひとり、ボールは皆持っていて合間に練習といった雰囲気。
残念ながらトリックロープ使いの人はおやすみ ;_;
シガーボックスもシェイカーカップもコンタクトもいない。
クラブパッシングを練習して、クラブを持ってくるのがジャグ
リング仲間を作るにはよさそう。がんばろう。
しかし不思議なもので、皆と全然関係ない傘やロープを練習して
いてもひとりで練習するよりはずっと手ごたえがあったり、新たな
発見があったりする。
10時に体育館が閉まった後は、皆ですぐ近くの中華で晩ご飯。
別になんということはない無駄話をしているだけなのだが、
楽しい。毎日ミュージカルを観ていると話したら驚かれた。
1日に4本見た日があるといったらもっと驚かれた(^^;)
最後は車でホテルまで送っていただいてしまった。
皆さん本当にどうもありがとう。
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1年ぶりのDube訪問。もう買うものなんてないはず、なんだけど
なんとなく足が向いてしまうのよね。
今回もBW46丁目近辺に泊まったので、NR線の49丁目駅から出発!
降りる駅はPrinceSt。
地上に出てブロードウェイを1ブロックなんかするとDubeがはいっている
建物にたどり着く。なんの変哲もないビル。ここにあると知らないと
絶対に通り過ぎる。
ビルの入口で名前を書いて3階にあがると、エレベータが開いたとたん
にDubeのお店。
道具は触り放題、DVDも見放題。ちえさんも発見したりして。
何買うんだろうと思ってたのだが、結局セール品ばかり4品も買って
しまった。自分が情けない。アパレルって消費税つかないのね。
いまは軽減されてるだけ?ふたつにわけて会計となった。
ステージボール4インチ、トリックロープ10ft、ポロシャツ、帽子、
ボールさっそく移動のお供になってる。マンハッタンを歩きながら
指の先にボールを立てようとしているやつを見たら私です。
帰りも同じようにPrinceSt駅からUptown方向へ。
日本と違ってUpTown方向とDownTown方向のホームが繋がっていない
ことがほとんどなので入場の際に注意が必要。
お疲れ様でした。
なんとなく足が向いてしまうのよね。
今回もBW46丁目近辺に泊まったので、NR線の49丁目駅から出発!
降りる駅はPrinceSt。
地上に出てブロードウェイを1ブロックなんかするとDubeがはいっている
建物にたどり着く。なんの変哲もないビル。ここにあると知らないと
絶対に通り過ぎる。
ビルの入口で名前を書いて3階にあがると、エレベータが開いたとたん
にDubeのお店。
道具は触り放題、DVDも見放題。ちえさんも発見したりして。
何買うんだろうと思ってたのだが、結局セール品ばかり4品も買って
しまった。自分が情けない。アパレルって消費税つかないのね。
いまは軽減されてるだけ?ふたつにわけて会計となった。
ステージボール4インチ、トリックロープ10ft、ポロシャツ、帽子、
ボールさっそく移動のお供になってる。マンハッタンを歩きながら
指の先にボールを立てようとしているやつを見たら私です。
帰りも同じようにPrinceSt駅からUptown方向へ。
日本と違ってUpTown方向とDownTown方向のホームが繋がっていない
ことがほとんどなので入場の際に注意が必要。
お疲れ様でした。
NY滞在中。
NYPLのミッドタウン分館へ行ってみた。
この図書館は誰でも利用可能らしい。
検索カウンターにいったらお兄さんが親切に応対してくれた。
やはり古い雑誌はマイクロフィルムになっているので、別の
ところに行って借りることになる、、と教わっていたら
隣のスタッフから「フルテキストDBにはいってるんじゃない?」
NationはフルテキストDBにPDFの形で保存されているのでした。
その場でプリントアウトしてくれた。お兄さんありがとう。
. The Fine Arts of Japan.
Journal: Nation
Pub.: 1868-09-10
Volume: 7
Issue: 167
Pages: 215(2)
2. English and Romanized Japanese.
Journal: Nation
Pub.: 1867-05-30
Volume: 4
Issue: 100
Pages: 433(1)
On the Symbolism of Juggling: The Moral and Aesthetic Implications of the Mastery of Falling Objects
The Journal of Popular Culture 25 (3), 105–124.
この三つは発見された。最後のは大作らしい。
今英語読む根性がないので日本に持って帰って読むことになるだろう。
On Keeping Things Up in the Air.
これは残念ながら別館に行く必要がある。行く暇があるかどうか微妙。
書籍に関してはいくつか主だったものがPerforming Art 分館の
開架にあることが分かったので、来週ABTを見るついでによってみる
予定。
この図書館、建物の中にある端末からはフルテキストDBに自由に
アクセス可能で、しかも検索結果のPDFをメールで外に転送できる!
もちろんその場でプリントアウトも可能(たしか1枚20セント)
この転送サービスは素晴らしい! Japanese&{acrobat|circus|juggler}
とか juggling & history などを探しまくり、気がついたら
3時間が過ぎていた。10以上の論文や記事を転送したのだけれど
おもしろいものが本当にあるかどうか後で読むのが楽しみ。
書誌事項しか見つからなかったものに興味を引くのがあった。
Title: Japanese Acrobatic Troupes Touring Australasia 1867-1900
Author(s): Sissons, David C. S.
Source: Australasian Drama Studies (ADS) 1999 Oct; 35: 73-107. [Journal Detail]
Peer Reviewed: Yes
ISSN: 0810-4123
General Subject Areas: Subject Literature: Japanese literature;
Period: 1800-1999;
Media: theater;
Subject Terms: role of touring theater companies; in Australia; New Zealand; 1867-1900; role of acrobats
Document Information: Publication Type: journal article Language of Publication: English Update Code: 200201 Sequence Numbers: 2002-2-19813
Accession Number: 2002583380
さてどんな一行がオーストラリアへ巡業に行ったのだろうか?
NYPLのミッドタウン分館へ行ってみた。
この図書館は誰でも利用可能らしい。
検索カウンターにいったらお兄さんが親切に応対してくれた。
やはり古い雑誌はマイクロフィルムになっているので、別の
ところに行って借りることになる、、と教わっていたら
隣のスタッフから「フルテキストDBにはいってるんじゃない?」
NationはフルテキストDBにPDFの形で保存されているのでした。
その場でプリントアウトしてくれた。お兄さんありがとう。
. The Fine Arts of Japan.
Journal: Nation
Pub.: 1868-09-10
Volume: 7
Issue: 167
Pages: 215(2)
2. English and Romanized Japanese.
Journal: Nation
Pub.: 1867-05-30
Volume: 4
Issue: 100
Pages: 433(1)
On the Symbolism of Juggling: The Moral and Aesthetic Implications of the Mastery of Falling Objects
The Journal of Popular Culture 25 (3), 105–124.
この三つは発見された。最後のは大作らしい。
今英語読む根性がないので日本に持って帰って読むことになるだろう。
On Keeping Things Up in the Air.
これは残念ながら別館に行く必要がある。行く暇があるかどうか微妙。
書籍に関してはいくつか主だったものがPerforming Art 分館の
開架にあることが分かったので、来週ABTを見るついでによってみる
予定。
この図書館、建物の中にある端末からはフルテキストDBに自由に
アクセス可能で、しかも検索結果のPDFをメールで外に転送できる!
もちろんその場でプリントアウトも可能(たしか1枚20セント)
この転送サービスは素晴らしい! Japanese&{acrobat|circus|juggler}
とか juggling & history などを探しまくり、気がついたら
3時間が過ぎていた。10以上の論文や記事を転送したのだけれど
おもしろいものが本当にあるかどうか後で読むのが楽しみ。
書誌事項しか見つからなかったものに興味を引くのがあった。
Title: Japanese Acrobatic Troupes Touring Australasia 1867-1900
Author(s): Sissons, David C. S.
Source: Australasian Drama Studies (ADS) 1999 Oct; 35: 73-107. [Journal Detail]
Peer Reviewed: Yes
ISSN: 0810-4123
General Subject Areas: Subject Literature: Japanese literature;
Period: 1800-1999;
Media: theater;
Subject Terms: role of touring theater companies; in Australia; New Zealand; 1867-1900; role of acrobats
Document Information: Publication Type: journal article Language of Publication: English Update Code: 200201 Sequence Numbers: 2002-2-19813
Accession Number: 2002583380
さてどんな一行がオーストラリアへ巡業に行ったのだろうか?
題名:旅する舞人・伊勢大神楽 -現代に生きる「奇跡」の遊行宗教者たち-
著者:北川央
書名:「宗教と現代」(1994/3 PP50-53, 1994/4 PP.44-49)
目次:
一.はじめに
二.太夫村
三.回壇
四.神館神社・大福田寺
五.獅子舞の伝承と舞曲
六.おわりに
伊勢大神楽の全般的な紹介、
江戸時代の太夫村は全戸神職の家からなっていて、津島神社の御師で「師職家」
(ししきけ)というグループと、「神楽家」という獅子舞を業として伊勢神宮
の神札を配るグループに二分されていた。
師職家はもっぱら関東方面(下行、しもゆき)、神楽家は京・大阪方面(上行、
かみゆき)に赴いていた。
明治の御師制度廃止に伴い、師職家は転職を余儀なくされたが、神楽家の方は
遊芸ということで存続を許された。
地元桑名で芸を披露する機会は3回、12月24日の総舞、神館神社祭礼の10月13日、
大福田寺聖天祭の4月2日。増田神社における12月23日の祭礼と25日の獅子頭への
御根性入れは太夫たちによって招かれた神館神社の神主によって執り行われる。
大福田寺はもともと神館神社の別当寺であった。
寛文元年(1661)3月付きで記された「伊勢大神楽由来ノ抜キ書」には、
大海人皇子が吉野をおちて桑名に入ったときに増田庄霞ヶ岡で伊勢神宮の
天照大神を遥拝して祈願、その晩霊夢を見、これを機会に勢力を
盛り返して国家を平定した。そこで霞ヶ岡に増田神社を作った。
代々朝廷に神楽を奉納するのもこの天武天皇の時の佳例によるものだという。
もちろん史実に仮託した縁起伝承に他ならないが、獅子舞の中には、これを
反映して「吉野舞」という朝敵を討ち平らげるものがある。
太夫村の伊勢大神楽は三重県指定無形文化財を経て昭和56年1月に国の無形
重要文化財の指定を受けた。文化庁保護部監修の「月刊文化財」209号によれば
「特に放下の芸を遺す演目は、芸能史的に貴重であり獅子による曲芸という
芸態にも特色があると認められている」とその指定理由が述べられている。
著者:北川央
書名:「宗教と現代」(1994/3 PP50-53, 1994/4 PP.44-49)
目次:
一.はじめに
二.太夫村
三.回壇
四.神館神社・大福田寺
五.獅子舞の伝承と舞曲
六.おわりに
伊勢大神楽の全般的な紹介、
江戸時代の太夫村は全戸神職の家からなっていて、津島神社の御師で「師職家」
(ししきけ)というグループと、「神楽家」という獅子舞を業として伊勢神宮
の神札を配るグループに二分されていた。
師職家はもっぱら関東方面(下行、しもゆき)、神楽家は京・大阪方面(上行、
かみゆき)に赴いていた。
明治の御師制度廃止に伴い、師職家は転職を余儀なくされたが、神楽家の方は
遊芸ということで存続を許された。
地元桑名で芸を披露する機会は3回、12月24日の総舞、神館神社祭礼の10月13日、
大福田寺聖天祭の4月2日。増田神社における12月23日の祭礼と25日の獅子頭への
御根性入れは太夫たちによって招かれた神館神社の神主によって執り行われる。
大福田寺はもともと神館神社の別当寺であった。
寛文元年(1661)3月付きで記された「伊勢大神楽由来ノ抜キ書」には、
大海人皇子が吉野をおちて桑名に入ったときに増田庄霞ヶ岡で伊勢神宮の
天照大神を遥拝して祈願、その晩霊夢を見、これを機会に勢力を
盛り返して国家を平定した。そこで霞ヶ岡に増田神社を作った。
代々朝廷に神楽を奉納するのもこの天武天皇の時の佳例によるものだという。
もちろん史実に仮託した縁起伝承に他ならないが、獅子舞の中には、これを
反映して「吉野舞」という朝敵を討ち平らげるものがある。
太夫村の伊勢大神楽は三重県指定無形文化財を経て昭和56年1月に国の無形
重要文化財の指定を受けた。文化庁保護部監修の「月刊文化財」209号によれば
「特に放下の芸を遺す演目は、芸能史的に貴重であり獅子による曲芸という
芸態にも特色があると認められている」とその指定理由が述べられている。