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初老初級ジャグラーの日記です。 ジャグリングを始めたのは2004年。ボールと傘を中心に投げたりまわしたりしてます。2005年1月にクラブを始めましたが、いまだに3クラブカスケードしかできません。花籠鞠、一つ鞠も始めましたが、まだ基本パターンもできません。 技の習得には通常言われている期間の4倍から5倍かかりますが、投げていること自体が好きなのでじわじわ続けています。
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昨日の日記で参照した本の別の部分を眺めてみた

書名:弾左衛門関係史料集 第2巻―旧幕府引継書
著者:中尾 健次
出版社: 解放出版社 (1995/09)
ISBN-10: 4759240179

凡例には本の内容に関して次のように書かれている。
--
本史料は、「旧幕府引継書」(国立国会図書館所蔵)として知られる史料群から、
弾左衛門支配にかかわる史料(長吏、非人、猿飼、乞胸、願人、溜、斃牛馬処理等々)
を選択・抜粋し、編集したものである。
--

この史料はhttp://juggling.blog.shinobi.jp/Entry/663/ に書いた本の元ネタだったような気がする。

この中の類集選要には強胸の管轄範囲が書かれている。
P196.強胸仁太夫からの訴えである。

綾取、猿若、操り、説教、仕方能、講釈、江戸万歳、辻放下、浄瑠璃、
物真似、物讀、辻勧進

また199ページには名主藤七からの訴えとしてこれらの解説が載っている。
この中で「綾取」として興味深い記述を発見した。
現在の太神楽において「綾取」とは撥3本のカスケードを指す。

--
綾取トハ  竹ニ房を付、是をなげ、曲ニ取申事
--

町方書上(549ページ)には次のようにある

--
  ドンドンサイギテウノコト              是ハハタヲオルヒナリ
一、綾取 竹ニ房を付、是ヲ投ケ曲取り候事 綾織トモ申候 杼ヲ曲に投ケ織物を見せ候事
--

「杼」(ヒ)とはカナの説明にあるように織物を織る際の道具だろう。
杼に関して検索すると次のようなサイトがみつかった。
http://kata.wablog.com/582.html
http://www.3tan.jp/3kan/toku2/2.html
http://www.takichou.com/hi.htm
http://sugar.lin.go.jp/silk/info/kiso/0507ks1.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B9%94%E6%A9%9F
現在は「シャトル」と呼ぶようだ。



確かにこれは投げやすそう。房を付けるというのも機織のあまりでできてしまう
ので材料費がかからない。これを交差させて投げるからあたかも織物をしている
ように見えるということなのだろう。なぜ「綾取」というのか以前から疑問だった
のだが、ようやく胸のつかえが取れた感じ。
今の「杼」が安く入手できればほんとに投げてみたい。

しかし、まさか本当に曲芸織物してたなんてことは、、、



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NDLの古書検索で「太神楽」をキーワードとしたら
「太神楽及御役材木旧記」という文書がヒットした。
次の本の中に復刻されているのがわかったので図書館で取り寄せて
読んでみた。

書名:弾左衛門関係史料集 第2巻―旧幕府引継書
著者:中尾 健次
出版社: 解放出版社 (1995/09)
ISBN-10: 4759240179

全体で4ページ、磔柱・火柱・獄門用木材、穴晒業務費用などの請求書らしい。
「太神楽」の文字が出てくるのはタイトルだけで、内容には一切出てこない。
これってどういう意味なんだろうか???



名称:立川談志「談志百席」古典落語CD-BOX 第一期
レーベル: コロムビアミュージックエンタテインメント
ASIN: B000BU6OY0

これは10枚組のCDセット。ディスク2の内容は次の通り。
1. 転失気
2. 目黒の秋刀魚
3. 家元の芸人五十選(二)~紙切り正樂と太神楽丸一~

この3つめが聞きたくて国立国会図書館まで行ってきた。
単品販売ならば間違いなく購入しているのだが、10枚セットで15分
だけ聞きたいとなると買うのはちょっと。。。
録音時間は14分33秒、平成16年10月7日録音。
前半は先代と今の代の正樂の話、後半は先代の小仙親方のと仙翁親方の
話。談志家元はかつての名前で仙寿郎と呼ばれていた。
太神楽は年中同じネタをすると言って、そこで掛け合いを再現。
うまい噺家が掛け合いを一人でやると面白い!やはり話芸によって
曲芸全体のおもしろさもかわってくるのではないか。

家元に言わせると、太神楽の競争相手は新体操と世界の芸人!
「きれいな肢体をして顔も良い、スタイルも良い、あれがリボンを
 ほおる。あれを見るとどうにもならなくなるんじゃないか。
   。。。
 ムーランルージュに出ている世界の芸人としてどうだ?」
太神楽の生き残りはきわめてきびしいだろうという口調だった。
新体操は確かに巨大なライバルだろうなあ。



名称:昭和名人芸大全~珍芸・奇芸・ビックリ芸~ 四日目
監督:神津友好(監修)
出演:坊屋三郎/小倉一晁/吉慶堂李彩・李美/キャンディボーイズ/由利徹/ひびきわたる/江川マストン/三人奴/前田勝之助/坂野比呂志

新宿区図書館へビデオを返しにいった際に、キャンディボーイズの部分だけ視聴した。
キャンディボーイズを見るのは初めて、3人とも黒のタキシードに赤い
蝶ネクタイのいでたち。手には傘を持って登場、3人一緒に傘回しから
芸にはいった。BGMはイージーリスニング系が流されている。
なんだか違和感があるのは見慣れていないせいか?
実は私もタキシードで傘回しをしたことがあるのだが、ネタでなく客に魅せるので
あればやはり和服の方がはまっている気がする。
次は一つ鞠、後ろのBGMはそのままで当然ながら口上なし。
トス系の技だけだったのだけれど、口上がないとどうもいまひとつ
盛り上がらないというか、技が小さく見えてしまう。
次は透明な板とコップを使って五階茶碗と卵落としの合体技。
バランスされて、二段に積みあがったアイテムの真ん中の板を跳ね
落とすと卵がコップに落ちる仕組み。
それからナイフによるパッシング、3人で9本でのパス、6本でのパス、
3人で3本のテイクアウト等を切れ目なく魅せてくれた。ナイフに
なるとタキシードに違和感がなくなるのも不思議。
現在は二人でキャンディブラザーズという名前になっているはず。
3人のボーイズの時に見てみたかった。

親方の祇園鞠を初めて見せていただいた。
扇の動かし方が違うだけで同じパターンでも全然異なったものに
見える。こりゃー美しく見せるのがたいへんそうOrz
片手で二つをしながら扇で自分を扇ぐ、などというしゃれをいれ
ることもあるとのこと。
続飯付けの時は鞠を斜め上に扇にぶつかる方向で投げているようだ。

その後鞠と茶碗のとりわけも見せていただいた。茶碗の中に鞠が
はいるのでシェイカーのようなパターンが作れるのね。
でもシェイカーと違って落とすと割れるので、私には相当練習し
ないとできそうにない。
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