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初老初級ジャグラーの日記です。 ジャグリングを始めたのは2004年。ボールと傘を中心に投げたりまわしたりしてます。2005年1月にクラブを始めましたが、いまだに3クラブカスケードしかできません。花籠鞠、一つ鞠も始めましたが、まだ基本パターンもできません。 技の習得には通常言われている期間の4倍から5倍かかりますが、投げていること自体が好きなのでじわじわ続けています。
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そろそろ次の傘を作ろうと思って色々考えていた。
あまり奇をてらった物でなく、少々の改善という形にしたい。
今のところこんな形に落ち着いている

・傘上の色々な軌道で魅せるために、従来より一段大きなサイズにしたい
・左右回しの見分けがつくように傘にワンポイントマークを入れたい

そこで親方にこのような案を説明して、ワンポイントマークに
丸一の紋を利用することをお願いしたところ、快諾してくださった。
さて実際に新しい傘を発注するのは次の帰省かな。

また「のの字の回しわけ」の後に「胡蝶のたわむれ」という口上の
記録がいくつかあったので、これが果たして別の技なのかどうか
お聞きしてみた。たぶん金輪が左右に揺らぎながら乱回しされる
パターンであろうとのこと。微妙すぎて客にわからないので
やることはほとんどないそうだ。実は対応する技がなければ
「右側で小さな円、左側で小さな円」というパターンにこの名を
つけてやってみようかと思っていた。ちょっと残念。
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今日は太神楽教室。
昨日国会図書館でコピーした「太神楽の洋行談」を親方にお見せ
した。仙太郎氏は新聞のイラストにあるように男前で、その息子で
ある初代小仙氏も男前だったそうだ。仙太郎氏の息子なので「小仙」
という名前がつけられたとか。
「大神楽考 -江戸の大神楽を中心に」もお見せしたところ、序文の
「諸国を回国した大神楽は、専門の宗教芸能者によって演じられてきた
芸能であるから、私の分類では民俗芸能の範疇とはいえないのだが、」から、
この「民俗芸能」はどうも専業者でない者(すなわちアマチュア)
が行っている芸能をさしているように思われているということをお聞きした。
そのため都の無形民俗文化財(民俗芸能)に指定される時には、アマチュア
と見られるのか、と多少の違和感を感じられたそうだ。
私は当然上手な芸能を見たいわけで、「民俗芸能」に専業者が入らない
としたら「民俗芸能」に対する興味がだいぶ減じられてしまう。。
実際のところどうなんだろう?>民俗芸能
国立劇場図書室は国立劇場演芸場の隣の伝統芸能情報館2階にある。
(http://www3.ntj.jac.go.jp/)
平日の17時までオープンだが、貸し出しは16時半までなので要注意。
国立劇場図書室のWebページにはそんなことかいてないぞお。
ちなみに同時に貸し出しできるのは3冊までなので、何冊も並べてみようと
おもうことはできない。新たに本を借りようと思う場合は、前の本を返して
からになる。次の本を手にとって眺めた。

ひとろく : 大神楽の世界 / 柳貴家正楽著
柳貴家, 正楽 新いばらきタイムス社 1994

エッセイ集とでもいうもの。曲芸の項は練習方法、技の名前、口上などが
 書かれていたので複写、参考になりそう。
 伊勢太神楽の神楽歌も収録されていた。

水戸の大神楽 : 水戸藩御用 / 大高弘靖,大高宣靖著
大高, 弘靖 ふじ工房 1984

 水戸太神楽の芸の概要、神歌の歌詞、舞の台詞、などの記述があった。
 
大神楽の世界 : 家元襲名10周年記念写真集 / 柳貴家正楽著
柳貴家, 正楽 水戸大神楽宗家 1998/07

 大判の写真集。家元かっこいい。読むところがほとんどないので
 後で読み返したくなる部分はなかった。

コピーは自分でやるので1枚30円。

続いて歩いて数分の国立国会図書館へ。(http://www.ndl.go.jp/)
こちらの方がスタッフがよりきびきびと動いている感じ。
生まれて初めてマイクロフィルムリーダを利用して明治時代の報知新聞を閲覧。

「太神楽の洋行談」鏡味仙太郎
  報知新聞、明治34年10月29-31日、11月1-2日、11月8-11日
  いずれも3面の上方に掲載。11月11日が最後かどうか確信がもてないが、
  すくなくとも11月中には続きはなかった。ほんとうにこれで終わり?
  マイクロフィルムからのプリントアウトは1枚63円。

次に雑誌貸し出しに走って次のものを貸し出して複写。A4,B4は25.2円
当日複写依頼は18時までだが、18時までに複写依頼票をプリントアウトして
しまえば、そこへ書いてしおりをはさむ数分間は猶予してもらえる。

【大神楽考 -江戸の大神楽を中心に-】
山路興造/民俗芸能研究・第31号/-/25p./-/2000(H12).9.30初版

【伊勢大神楽と大阪の獅子舞-大神楽研究の課題整理-】
澤井浩一/大阪市立博物館研究紀要 第28冊/10p./1996(H8).3月

【旅する舞人・伊勢大神楽】
北川央/「宗教と現代」1994年3月号&4月号 10p

国会図書館にいくのは初めてだったので、図書館員の皆さんに色々
お世話になった。ほんとうにありがたい。
これでちょっとがんばれば手に入るレベルの太神楽関係資料はほとんど
入手したことになると思う。

国立演芸場

題名:恒例大演芸まつり『太神楽曲芸 その妙技の数々』
日時:2007年5月9日13:00-15:30(途中休憩あり)
劇場:国立劇場演芸場
料金:3000円
座席:最前列左より
劇団:太神楽曲芸協会
番組:
 江戸里神楽   松本源之助社中(ナレーションやなぎ南玉)
 若手コーナー  仙志郎、勝丸、正二郎、和助、
         仙三、仙花、小花、小まき、
         初音、八千代
 ウクレレ漫談  ぴろき
 曲独楽     やなぎ南玉
  仲入り
 口上      仙三郎、小楽、金馬、南玉、勝二
 寿獅子舞    獅子前:小楽、獅子後:勝二
         笛:正楽、太鼓:仙三郎
         鉦:和楽、三味線:小花
 漫才      ナイツ
 曲芸      ボンボンブラザーズ
 フィナーレ   全員

約5割の入り、平日の昼までこれだけはいればまずまずといったところでは
ないでしょうか。それにしても私で歳下から10番にはいりそうな客層の高さ。。
江戸里神楽を見るのははじめて、大黒様とおかめの舞というかマイムなのですね。
両方とももちろんお面をつけています。今回は趣向ということでやなぎ南玉さん
が活弁のようなナレーションをつけてました。このアイディアなかなか良いと
思う。何をしてるか判然としなかったのがより鮮やかに見えるようになるから
不思議。大黒様は袋を持って福の舞、最前列に一人おきに鈴のお土産を配るの
ですが、、、私はとばされるほうでした;_;
おかめは後頭部にひょっとこのお面をかぶっており、後ろを向いてひょっとこを
前にして踊るパターンあり。床に扇子を置いて深々とお辞儀をするということ
をおかめとひょっとこの両方でこなしてました。

次は太神楽の若手たちによる曲芸。
最初は正二郎さんの祇園鞠。祇園鞠を公演で見るのは初めてなので興味津々。
鞠は大小2個で区別がつくようになっておりました。まずは片手からマルチ
で投げ始めてギャップのカスケード、そこで拍手を希望(^^;)
1個の腰車(ビハインドザバック)、2個マルチの腰車。2個の送り取り(シャワー)
入れ違い(2個のコラムだけれど、サイトスワップは31、縦に投げると手渡し
の繰り返し)、続飯付け(閉じた扇を持った掌、手の甲、扇を開いて扇の真ん中、
扇の端)、操りの鞠(2個のコラムをやっておいて、その上空で鞠が下がった方に
扇を下げる->左右ひらひらさせる)、分け取り(2個コラムの真ん中に扇を立てる)、
あい払い(片手で二つをやり、扇をその軌道と交差させる)、8の字(ウィーブ)、
どこかに3つの綾取りがはいっていたかと。入れ違いはSiteSwaps のDVDで2個
のパターンで見たことがありましたが、確かにきれいにすると意外と良いですね。
所詮31なのでさほど難しくない割りに見栄えがします。鞠は大小より色を変える
方がお客様にわかりやすいかと思いましたよ。2個のサイトスワップを勉強して
祇園鞠の芸に追加するとけっこういけるかもしれません。
それから国立劇場太神楽研修生を今年卒業した4期生による五階茶碗。
初々しい、手がぶるぶる震えてるのが間近に見えると見ている方も緊張感が高まり
ます。初音さんが一番安定感があっていいかんじです。皆さんこれからも頑張って
ください。
次は仙三さんのビール瓶の曲。まずは1本で、手の甲に立てたり、そこから1回転
させたり。ビール2本では2個のクラブジャグリングと同様の動きを少々、そこから
バランス。横にした瓶の上に底を下にして瓶をたてて前へ出したり、戻りしたり。
どきどきバランスが崩れてヒヤリ、立てた上体から瓶の底同士を合わせる形で
一直線に。瓶の口を下にして手で持った瓶の腹に立てておいて、その瓶を回転させ
たのにはびっくり。微妙な振動で回しているのでしょうか。今回一番の吃驚技
でした。最後は三本でカスケード。
次は勝丸の花籠鞠、鞠2個を同時に動かすことを「夫婦鞠」、1個の鞠を皿を次々
と移動させることを「すずめのちょんちょん」というのは知りませんでした。
両端の皿においた鞠を一気に飛ばして交換する、のは目新しかったのですが、
何度も挑戦の後にようやく成功(^^;) 最後の釣り針に挿すのも何度も挑戦。
私は勝丸さんを見るのは確か二度目、前回も何度も失敗して見せていたの
ですが、そういう芸風なのでしょうか。
最後は仙志郎・和助さんコンビですずめ踊りを使った茶番。ほのぼのとした
茶番のテンポが良いです。
やなぎ南玉さんの曲独楽は非常に安定感あふれるもの。大きな独楽の下に軸
受けを持った小さな独楽をはめ、その下に軸受けを持ったカラフルな飾りを
はめてそれを扇子の上で立てる「お染久松相生の独楽」がなかなか派手で楽
しい。上の独楽を回しておくと下の独楽までじわじわと回っていくのですね。
中入りの後は寿獅子舞。15年ぶりに浅草の町内巡りが復活したそうで、獅子
舞で門付けを行っているとか。2月の節分には神楽坂でも商店街を回るそうで
す。門付け見てみたい。びっくりしたのは私が見たことがある丸一の獅子舞
とは全然違っていたということ。2世代位前に分化しましたと言っても信じて
しまうくらい遠いものでした。もちろん2人→1人→2人、1人で御祓い、2人で
獣ぶりというパターンは同じで、随所に似た所作はあるのですが、骨格は同じ
でも装飾・演出がまるで違うという風情です。いったいいつの間にこれほど
離れたのでしょうか?お囃子も時々聞いたことがあるメロディラインがある
かも?といったくらい違うものでした。獅子舞の違いによる文化伝播の評価
とかやりたがる民俗学者の気分が一瞬わかりましたよ。
漫才は若手のふたり、松井選手と野球にまつわるストーリーと結婚式での
話題。けっこうおもしろいと思うのですが、この客層では受けるの辛いネタ
なんじゃないかなあ。
ボンボンブラザースは5年ぶりに見ました。紙テープを鼻に立てる芸は偉大で
す。これだけで何分も持っちゃうし、客の視線を左右に見事に集めてる。
リング・クラブのパッシング、帽子をからめたパッシングなど安定感あふれ
まくり。円熟した芸とはこういうものなのでしょう。初めて見たパターンに
金属化五階茶碗とでもいうものがありました。金属パイプの上に金属の皿、
その上に金属のカップ、また上に金属皿、その上に金属カップというもの。
それを頭の上にたててリングパッシング(ただし4枚)。この金属化五階茶碗
を客席内に持ってきて通路でふらふらしながらたてるというヒヤリハット
芸もあり。最後はがちゃんと客の上で倒すのですが、実は全てが鎖で繋がって
いて落ちることはないのでした(^^;)
フィナーレは若手全員での傘回し。鞠を回しながら舞台に出てきて、中央
の一人が金輪でいくつかの芸。やはり傘を集団で回していると派手です。

今回初めて演芸まつりを見て、色々珍しいものが見れたので嬉しかったので
すが、それでも不満は残ります。なんといっても「曲芸の時間が短い!」
獅子舞入れて実質1時間ちょいしかありませんでした。年季のはいった芸が
まったくなかったのも寂しい。70周年記念公演に良い所をとっておくという
ことなんですかねえ。
記念公演はお盆のど真ん中、帰省しなければならない者にとっては見ること
ができません;_;
大演芸まつり太神楽ポスター

大演芸まつり太神楽番組


書名:乞胸 江戸の辻芸人
著者:塩見 鮮一郎
出版社: 河出書房新社 (2006/7/15)
ISBN-10: 4309224547
内容(「BOOK」データベースより):
 被差別民となった江戸の武士たち。「ごうむね」とは、江戸初期、戦乱がおさまって天下が平定されるとともに、余剰人員となって失職した武士たちが、同じ境遇の長嶋礒右衛門のもとに集められ、乞食に身を落として大道芸をなりわいとした身分の者をさす。浅草弾左衛門、車善七の支配を受けた彼らの生態を、豊富な図版とともにまざまざと活写する。

乞胸の成立から崩壊までを描いている。
乞胸ができたのは慶安4年(1651年)あたり、崩壊は明治維新。
リストラされて食うに困った武士が芸を始めたのが乞胸のはじまり。
身分は町人であるが、家業を行っている間は非人頭の車善七の支配下に
はいるというきわめて変則的な身分の運用。
しかも非常に緩やかな共同体で、未認可で乞胸と同業を行っている者は
説得して組織に取り入れて、上納金と引き換えに鑑札を渡していた。
また組織を離れるのも自由だった。
乞胸に含まれる業種は次の通り
1.綾取り(ジャグリング)
    「これは竹へ綱をつけ、右を色々に投げうけ候義をいたし候者なり。」
    先端に縄のついた竹を空中に投げ上げる曲芸のようだ。これらしきものと
    鎌を同時に投げる絵が掲載されている。絵を見て、ひょっとしたらメテオ
    に近いものだったかもしれないと思った。
2.猿若(道化役)
3。江戸万歳
4.辻放下(皿回し、ジャグリング、立てもの、枕)
5.操り(マリオネット)
6.浄瑠璃
7.説教(節談説教?)
8.物真似
9.仕形能(物真似能)
10.物読(門にたち本を読む)
11.講釈(物読との違いが不明)
12。辻勧進(こじき)

辻勧進と願人坊主は顧客も持ち芸も重なっていたようだ。願人坊主から「勧進」
という仏教タームを使うのはけしからんという訴えあり。
「乞胸」は「乞旨」から転化してできた言葉だという主張がなされている。
当初は芝居や見世物小屋を収入源にしていたのが幕府の弾圧でできなくなった。
かつては武士であった彼らはひそかに刀をさしていたが、安永2年(1773)に
家業の時は帯刀禁止のおふれが出た。
また香具師とも縄張り争いをした。香具師の業務は、居合抜、曲鞠、唄回し(独楽)、
軽業(綱渡り、竿昇り)、見世物、覗き(箱の中の絵を覗かせる)、
懐中掛香具(におい袋売り)、諸国弘商人(大勢による薬行商)、辻療治膏薬売り、
蜜柑梨砂糖漬売、小間物売、火打保口売り、諸国妙薬取次売(薬行商)。
香具師は売薬を主とする商人であり、乞胸は芸で投げ銭をえているエンターテイナー
であるところが違う、と香具師は主張していたらしい。なんか今の食玩とプラモデル
の違いみたい。
また寄席で乞胸と業務がかぶるものが増えていき、寄席から乞胸頭への上納金が
払われた。ただ、寄席からの不満が出てじわじわと支払いをしないところが出て、
払うのは非常にすくなくなってしまった。天保の改革時には弾圧された。明治維新
では明治4年(1871)線民制廃止とともに非人頭に上納金を払う必要はなくなったが、
業務独占権も同時になくなった。そのうえ明治5年(1872)「市中風俗取締」
「違式{言圭}違条例」(いしきかいいじょうれい)で門付けや見世物小屋を禁止
されてしまった。
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