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初老初級ジャグラーの日記です。 ジャグリングを始めたのは2004年。ボールと傘を中心に投げたりまわしたりしてます。2005年1月にクラブを始めましたが、いまだに3クラブカスケードしかできません。花籠鞠、一つ鞠も始めましたが、まだ基本パターンもできません。 技の習得には通常言われている期間の4倍から5倍かかりますが、投げていること自体が好きなのでじわじわ続けています。
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書名:精・粋・抄 当世江戸寄席芸人群像―宍沢誠写真集
著者:宍沢 誠
出版社:知人館
発行年月:1996/09
ISBN-10: 488666024X
内容:(「BOOK」データベースより)
江戸、明治を縦承しながら紛れもなく現代に生きる寄席芸人たち。彼らのかもしだす追憶のぬくもり時代に架橋する営為を支える苦闘「粋」を生きる凛々しさと孤独…逆説的な人生をいきる寄席芸人の「いま」を肖像が語りかける。

寄席芸人の大判白黒写真集。みんなめちゃくちゃかっこいい。
幇間の悠玄亭玉介氏から橘家円蔵師匠まで。
当時太神楽曲芸協会に所属していた十三代鏡味小仙親方の写真も
一つ鞠を持つ姿で掲載されている。
親方の後ろで踊られている方はどなただろう?
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書名:にっぽん芸人図鑑―珍芸・奇芸・名人芸
著者:神津 友好
出版社: 主婦と生活社 (1989/04)
言語 日本語
ISBN-10: 4391111497
ISBN-13: 978-4391111491

笑いの楽屋(芸人紹介)、一芸名人集(一芸と芸人の紹介)、いろは笑説(エッセイ)の三部構成。
一芸名人集は「花王名人劇場」のヒット企画のひとつであったとか。
60-61, 120ページに海老一染之助・染太郎が紹介されている。
その他太神楽では、鏡味小鉄社中・小次郎・尾藤イサオ、
鏡味仙之助・仙三郎(鎌倉振り)、翁家和楽・小楽。
「鎌倉振り」はもともとは「鍬っぺら」とよぶ鞠の芸のひとつ。鍬の上に
ジュースのはいったコップを載せて客席に向けて振り回す。
<古くからあった><いつごろから><鎌鍬時代>というかけあいが
はいるので著者が「鎌倉振り」と呼んだとのこと。
曲独楽も色々載っていて、なかでも筑紫こま鶴の曲独楽ショーは
一味かわっていたらしい。NY在住、大劇場向きのアクション曲独楽で
客席の頭上をうなりを生じて巨大な独楽が空中を飛ぶという技。
失敗して綱が外れた場合は、、というこわがらせ口上に客席がざわめく
のだが、リハーサルで本当に失敗して客席に穴を開けたことがあるという(^^;;)
どんなものか見てみたいなー。
3部の「く」の項にまた染之助染太郎が登場している。

----
修練40年を超える芸だが、まず稽古のはじめはあの短い1本の笛を顔に立てる
芸で、そんなやさしそうなことがもっとも難しいことであり、最初に一番
難しいことから教え込まれることがこの世界の決まりで、理論よりまず馴れる
こと、身に付けることがスタート。鞠を棒2本で操る「一つ鞠」の一連の芸は
習得まで5年。両名とも土瓶の加え撥など舞台で目の近くのものを見つめつづ
けるために、とうとう近眼になるという職業病まで背負い込んでしまっている
----

バランスは短ければ短いほど難しいのだけれど、やったことがない人には
短いのはやさしそうに見えるのね。一つ鞠は5年と聞いてちょっと気が
遠くなった。私の年だと50年かかりそう。。
それにしても本当に咥え撥で近眼になるものなの?
今回の旅はフィリピンのエルニド。
エルニドまでは東京から飛行機と船を乗りついで丸1日の旅程。
スカイライナーに乗ったのが朝7時半でエルニドについたのが午後6時。
ちなみに日本とフィリピンの時差は1時間。
実際に乗っている時間は7時間弱なのだが、乗り継ぎやディレイ;_; など、、
乗り継ぎのマニラで預け入れ荷物が1時間出てこなくて、マニラ一泊を半ば覚悟しかけた。
持ち込み手荷物の中には当然ながらボールが6個。エルニド空港について船待ち
している最中に投げはじめたら暇そうな従業員がよってきた(^^;)
私もやってみるということでさっそくはじまるカスケード教室、6個持っていると
こういう時便利なんですねえ。
3人が学んで、そのうちひとりがすぐに4キャッチまで行ってジャグルまでもう1歩
というところで時間切れ。縁があったら続けてみてねー。

エルニドは奇妙な形をした島々であり、そのなかにホテルがひっそりと作られている。
このあたり全体がプライベートみたいなもので、ホテル前の浜はたいしてきれい
ではないのだが、船で10分程度のところにいくつもプライベートビーチがあった。
今回はエルニドまでのフライトの重量制限がきつく、傘を持ってくるのは断念。
代わりに一つ鞠を抱えてきた。
砂浜で練習する一つ鞠もまた乙なもの。残念なことにまだたいしたことができない
(というかほとんどのことができない)ので客や従業員がよってきても芸を
見せられないOrz
ビーチサイドで寝転んで本を読みながら撥を回していたりして、ようやく指車
がなんとかできそうな気配がでてきたのがうれしい。

エルニドで一つ鞠
題名:無形文化財記録 芸能編1 民俗芸能 <神楽>
編者:文化庁
発行:第一法規出版
発行年月:1970年8月
定価:3800円

無形文化財保存事業の一環として行われた以下の三事業から得られた
調査記録のうち神楽芸系のものをまとめて収録してある
1。全国民俗芸能大会(昭和27年度-43年度)
2.ブロック別民俗芸能大会(昭和34年度ー43年度)
3.民俗芸能緊急調査(昭和40年度ー42年度)
各神楽に2-6ページを割き、写真と共に場所、時期、由来、組織、
扮装、演目、歌詞、特色、参考文献などが掲載されている。
江戸太神楽は134-135ページ、伊勢太神楽は184-189ページ。
伊勢太神楽の歌詞の項に、水の曲、手鞠の曲、奉燈の曲の歌詞が
記述されている。水の曲と奉燈の曲は75調、手鞠の曲は7調である。
手鞠の曲の冒頭は次の通り。

さあさよやさて さておだやかに
東西南北    鎮まりたまえ
いともかしこし 御中の主は
無始無終の   大神さまで
陰陽(めお)の産霊(むすび)の  御神徳(みわざ)によりて
創りすすむる  宇宙のさまよ
いづのみたまと 天地のきわみ

なんかすごく有難そう。ほとんど祝詞ですね。
これにどういう芸がつけられているのかたいへん興味あり。
かつては他の太神楽でも同様の祝詞が口上としてなされていたの
であろうか?
書籍名:江戸の大道芸
著者:高柳金芳
出版社:柏書房
発行年月:1982年9月
価格(税込):1,680円
ページ数/版型:219P 20cm
ISBN:978-4-7601-0184-9

[概要」

Ⅰ 大道芸の沿革
わが国芸能のはじまり:舞楽の起源はあまのうずめのみことが天石窟戸の前で踊った時
江戸の大道芸の発展:天から神々をお迎えする来臨の形を取った。当然野外の芸。
大道芸能者に対する卑賤観:見せて金を取るのは卑しい、非農業は卑しい、ということで差別が発生。
Ⅱ 大道芸の諸相
江戸の太神楽:神楽舞が起源
角兵衛獅子:一人立ち獅子舞は中世末期より。農閑期の子供の出稼ぎ。
江戸万歳:全て三河万歳。大晦日には才蔵市がたっていた。
猿廻し:平安時代より。厩における馬の安全息災を祈願するため猿に舞をさせた
猿若:人間が猿を演じる。「猿狂言」とも言われる。
鳥追(女太夫):三味線を弾き、歌を唄いながら銭を乞う門付け芸。鳥追は元旦から15日まで。それ以降は女太夫。
瞽女(ごぜ):盲目の女芸人が集団を組み、三味線などで門付け芸を行った。
飴屋踊:飴を売るために唄ったり踊ったりする。
願人踊:庶民に代わって参詣し、精進する願人坊というのがいた。ここから逸脱し、最後には妻子をもつ僧体の物乞いになり、門付けで踊ったり唄ったりしていた。
半田行人:札を配り、歌を歌いながらまちまちを踊り歩く僧体の物貰い。
物読・講釈:古戦記を読む。
声色:役者・芸人の音色・身振りを真似る。
えびす舞と大黒舞:招福の門付芸。
むすび:わが国芸能の起源は全て大道芸・門付芸であり、被差別の土壌に生まれ育ったものである。


表紙が門付けで花籠鞠を行っている絵となっている。
この絵の中心人物は右手に籠、左手に鞠、空中と籠の上に鞠がひとつ
ずつ。後見は鞠がたくさん入った袋を持っている。

江戸の太神楽の項は次の通り。
  太神楽の起源、神楽舞
  伊勢・熱田二派の太神楽
  江戸に基盤を築いた熱田派
  江戸太神楽組合の結成
  伊勢派の江戸移住
  町人身分・寺社奉行支配
  太神楽仲間規定
  太神楽の構成
  太神楽の服装
  演目「太神楽十三番」
  歌舞音曲に見る太神楽

太神楽は寺社奉行の支配下にあり、身分はあくまで町人、人別帳は
町方に差し出していた。
この項の挿絵は獅子舞、籠鞠、曲撥。籠鞠は人気なのね。
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