初老初級ジャグラーの日記です。
ジャグリングを始めたのは2004年。ボールと傘を中心に投げたりまわしたりしてます。2005年1月にクラブを始めましたが、いまだに3クラブカスケードしかできません。花籠鞠、一つ鞠も始めましたが、まだ基本パターンもできません。
技の習得には通常言われている期間の4倍から5倍かかりますが、投げていること自体が好きなのでじわじわ続けています。
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くしゃまんべで開かれた奥村さん主催の大道芸歴史勉強会の会合に参加した。
ミスサリバンさんもくしゃまんべに来られていて色々話を伺えた。
90年代からは、パフォーマンス関係の仕掛け人はたくさんいた、
芸人自らが起こした会社もかなり多数、
一千万円規模の売り上げのステージや365日移動式ワゴンショップ、
かつては全国至るところでのイベント、門仲ジャグナイトと同じような試みが
何年も前に関西で開催されていた、天保山がはじめて外国人パフォーマを導入、
花博で外国人が大量流入、かつてはビヤガーデンや遊園地のイベントも多かった、
サーカスレストランというのもあった、
キャラクターショーがあるところにジャグリングのイベントがあった、
現在はパフォーマとして芸人たちが減りミュージシャンが増えているようだ、
それはCD販売と引き換えにギャラなしでの出演ということが、、
リーマンショック後でがつんと仕事が減った、
インターネットのおかげで個人で仕事が取れるようになった、逆に映像見たので
生で見ないという人もでている、、
ヘブンアーティストは駆け出し時に名前を売る場として良いかもしれないが、只で
芸を見せることはイベントのパフォーマとして安売りをすることになるので、、、
いずれも興味深い話ばかり。
キャラクターショーとパフォーマンスが関連して伸びていたというのは面白い。
それにしても以前の方がずっとたくさんステージがあったようだ。私がもっと
早くよりパフォーマンスに興味を持っていればなあ。年間50本以上舞台を見続けて
はや四半世紀、でもパフォーマンスはあまり見れていないのです。
つぎの表紙は、クシャマンベにあった、香具師に関する書籍。
これ一つ鞠のような気もするんですが、本の中には曲芸に関する記述はなかった。残念!
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書名:明治の演芸〈1〉明治元年~明治10年
著者:倉田喜弘編
出版社: 国立劇場調査養成部芸能調査室 (1980/09)
ASIN: B000J84S2E
明治時代の新聞から、演芸関係の記事を切り出したもの。
自分で調べることを考えるときわめて資料的価値が高いと思われる。
法令編、寄席編、見世物雑芸編とわかれている
まずは法令編から。
・明治9年12月20日東京日日 門付芸の禁止
東京府録事 甲第151号
府下従来之習慣ニテ、万歳又は厄払ヒ、セキゾロ杯と唱ルモノ、
詮議之筋有之、自今禁止候条、此旨布達候事。
明治9年12月18日 東京府権知事 楠本正隆
・明治10年2月9日東京日日 寄席以外の家屋での興行禁止
東京府録事 甲第17号
寄セ席ニ無之家屋ニ於テ、免許ヲ得タル芸人、若クハ免許ヲ
得ザル芸人ヲ引招シ、演芸ニ類似之所業致シ、木戸銭、見料等
取受ケ候節ハ、免許ヲ得タル芸人ハ勿論、免許ヲ得ザル芸人並席
主共、明治9年(9月)当府甲第103号布達ニ照準可致処分候条、
此旨布達候事。
但シ、免許ヲ得ザル芸人ハ、免許ヲ得タル芸人上等月税ノ三倍ヲ
徴収ス。
明治10年2月8日 東京府知事楠本正隆
寄席編には放下芸関係はみあたらず。
見世物編では多数。興味があった項目名のみをあげておく。
明治4年
フランス人の曲馬
軽業師浅野伝吉、山崎梅吉、山崎金太郎、6年程度西洋を巡業して帰国
明治5年
竹沢駒吉の足芸
角兵衛獅子と乞食
春画開帳の見世物
軽業の海外巡業
洋人曲馬
危ない足芸
明治6年
角兵衛獅子の年季解放を望む
珍しい禁中の博覧会
軽業海外巡業中のご難(松井芳五郎他16人、英国人キーン)
撃剣会の盛況
盛んになる武芸興行
武芸興行下火になる
ロンドン手品の奇術
明治7年
独楽の竹沢万治上京
軽業師早竹小虎欧州にて修業
角兵衛獅子に自由を
見世物所得の概算
熊の芸当
越後獅子の取締
軽業師二代目早竹虎吉
独楽の二代目竹沢万治
早竹虎吉の曲技を評す
明治8年
早竹虎吉の蝋燭渡り
フランス人興行師、日本軽業師を抱う
独楽回し竹沢万治の妙技
早竹虎吉の興行大損す
馬交配の見世物不許可
鉄割弥吉の足芸
早竹虎吉の芸尽くし
足芸の竹本駒吉ロンドンで死去
明治9年
三河万歳の門付
鯨の見世物
象小屋拡張
祭文語りの喧嘩
「吾妻の曲芸」の番組
オットセイの芸
絹糸渡りの山本幸之助
鳥潟小三吉外国人妻を連れ帰る(絹糸渡)
万歳の会社設立
三河万歳の廃止令
明治10年
廃止にならない獅子舞
榊原健吉の大和杖
倭杖の人気
軽業竹沢万吉の大人気
オーストリア曲馬師と日本兵の喧嘩
山雀の至芸
著者:倉田喜弘編
出版社: 国立劇場調査養成部芸能調査室 (1980/09)
ASIN: B000J84S2E
明治時代の新聞から、演芸関係の記事を切り出したもの。
自分で調べることを考えるときわめて資料的価値が高いと思われる。
法令編、寄席編、見世物雑芸編とわかれている
まずは法令編から。
・明治9年12月20日東京日日 門付芸の禁止
東京府録事 甲第151号
府下従来之習慣ニテ、万歳又は厄払ヒ、セキゾロ杯と唱ルモノ、
詮議之筋有之、自今禁止候条、此旨布達候事。
明治9年12月18日 東京府権知事 楠本正隆
・明治10年2月9日東京日日 寄席以外の家屋での興行禁止
東京府録事 甲第17号
寄セ席ニ無之家屋ニ於テ、免許ヲ得タル芸人、若クハ免許ヲ
得ザル芸人ヲ引招シ、演芸ニ類似之所業致シ、木戸銭、見料等
取受ケ候節ハ、免許ヲ得タル芸人ハ勿論、免許ヲ得ザル芸人並席
主共、明治9年(9月)当府甲第103号布達ニ照準可致処分候条、
此旨布達候事。
但シ、免許ヲ得ザル芸人ハ、免許ヲ得タル芸人上等月税ノ三倍ヲ
徴収ス。
明治10年2月8日 東京府知事楠本正隆
寄席編には放下芸関係はみあたらず。
見世物編では多数。興味があった項目名のみをあげておく。
明治4年
フランス人の曲馬
軽業師浅野伝吉、山崎梅吉、山崎金太郎、6年程度西洋を巡業して帰国
明治5年
竹沢駒吉の足芸
角兵衛獅子と乞食
春画開帳の見世物
軽業の海外巡業
洋人曲馬
危ない足芸
明治6年
角兵衛獅子の年季解放を望む
珍しい禁中の博覧会
軽業海外巡業中のご難(松井芳五郎他16人、英国人キーン)
撃剣会の盛況
盛んになる武芸興行
武芸興行下火になる
ロンドン手品の奇術
明治7年
独楽の竹沢万治上京
軽業師早竹小虎欧州にて修業
角兵衛獅子に自由を
見世物所得の概算
熊の芸当
越後獅子の取締
軽業師二代目早竹虎吉
独楽の二代目竹沢万治
早竹虎吉の曲技を評す
明治8年
早竹虎吉の蝋燭渡り
フランス人興行師、日本軽業師を抱う
独楽回し竹沢万治の妙技
早竹虎吉の興行大損す
馬交配の見世物不許可
鉄割弥吉の足芸
早竹虎吉の芸尽くし
足芸の竹本駒吉ロンドンで死去
明治9年
三河万歳の門付
鯨の見世物
象小屋拡張
祭文語りの喧嘩
「吾妻の曲芸」の番組
オットセイの芸
絹糸渡りの山本幸之助
鳥潟小三吉外国人妻を連れ帰る(絹糸渡)
万歳の会社設立
三河万歳の廃止令
明治10年
廃止にならない獅子舞
榊原健吉の大和杖
倭杖の人気
軽業竹沢万吉の大人気
オーストリア曲馬師と日本兵の喧嘩
山雀の至芸
パナソニック 汐留ミュージアムで開催された ジョルジュ・ルオー アイ・ラブ・サーカス展 を鑑賞に行った。
目的はもちろん絵画の中のジャグラー探し。
ルオーはサーカスの絵でも有名なので、美術館で出会うたびに興味を持って見ていたが、
今回はすべてがサーカス関連のもの、なかなかの迫力!パリのサーカスの歴史なども
掲示してあり、なかなか興味深いものだった。
そのなかで Jongleur From the series Cirque de L'Etoile Filante (《曲芸師》(『流れ星のサーカス』より))という絵の中にボールジャグラー発見!!
両手をあげてその間に5個ボールが浮いているというありがちな構図ではあります。
このJongleur(曲芸師)というのはほぼ同じ構図で何枚もの作品があったが、これだけが
明確にボールを書き込まれていた。
他はピエロの像が一番多く、ピエロの家族たちも描かれていた。
きらびやかな衣装やメイクの奥にある苦悩や悲哀、それと何かよくわからない
もやもやしたものが感じられる。
また女曲馬師のかなり抽象画に近いものが印象的だった。
しかしもうちょっと曲芸あってもいいと思うんだけどなあ。
また今日は本展監修者の後藤新治氏(西南学院大学教授)によるスライドトークイベント
「ルオーの道化師における「聖なるもの」」があり、聴講した。主催者側の予定では80名
程度の見込みが、200名を超える申し込みがあり急きょ広い会場に差し替えたとのこと。
画像をふんだんに盛り込んだスライド90枚近くを使った熱演で、ルオーに影響を与えた
ひとたちやルオーが向かった方向がわかって興味深かった。
イベント終了後、後藤先生にルオー作品でジャグラーが出現しているものがないか
お聞きしたが、ジャグラーは上記のJongleurシリーズしか記憶にないそうだ。残念!
題名:ふなんびゅるの千と一夜 in 東京 Vol.2 春のフランスサーカス
会議報告会 - 2012年4月Focus Cirque に見る現代サーカスの地勢図
日時:2012年5月14日20時-21時15分
会場:古書カフェくしゃまんべ
料金:1000円+ワンドリンク
講演者:田中未知子(ふなんびゅる代表)
講演内容:
☆Focus Cirque とは?
フランス外務省主催で、世界40カ国以上から劇場・フェスティバルの
関係者を招待し、現代サーカス公演の関係者が一堂に集う会議。
現代サーカスをめぐる問題点の洗い出しと解決プランの提示。
現在実施可能な作品のプレゼンテーション(映像と口頭解説)。
現代サーカスをめぐる問題点を共有し解決の糸口をさがす。
世界のブッキング担当者にフランス現代サーカス公演をみせ、
招聘してもらう可能性を作る。そして招聘できないまでも国内で広げ
てもらう。
☆概要
世界40カ国以上から90人を招待。うち日本人は2人、
鳥取の鳥の劇場の斉藤さん、今年の9月に彼らは
フランスカンパニーの作品を招聘する。もうひとりは田中さん。
そして日本からもうひとり、フランス人でフランス大使館の文化
アタッシェの後任。
六日間の会期中に16公演、会議4つ、ビジネスランチ5回。
会議は長く移動時間もあり、超過密スケジュール。
公演はできたばかりの作品がほとんど。
カンパニーノンノヴァ(フィアメナール作?)が素晴らしかったの
で是非とも見てほしい。
交流プログラムでは海外招待者90名とフランス・欧州各地からの
関係者総計500人が集結。
分科会に分かれてディスカッションを実施した。参加者は議題ごと
に事前にポジションペーパー(英語又は仏語)を提出した。
☆分科会
・現代サーカスの位置づけ?
(サーカスの呼び名はふさわしいのか、など)
サーカスというものに分類されるのがいやだというアーティスト
が出てきている。演劇的、ダンス的なサーカスと呼べないものも
でてきている。サーカスという言葉を使わない方がよいのか?
そういうものがあってもよいが、サーカスという言葉を失った
ジャンルについて求心力を失う?
サーカスという言葉を残した方がよいのではないかと発言した。
・アートレジデンスについて
(アーティスト、受け入れ側、住民たち、行政など、それぞれが
満足できる新たなありかたを模索できるか)
ステークホルダー全員が満足できるあり方が模索できるか?
・ビジネスとの協力関係は可能か
企業とサーカス公演が連携していくことは可能か?
フランスは国が保護しているところがあるので、企業との付き合
いがなかった。そろそろ国の助成金も減ってきたし、企業との連
携をしていかないと立ち行かなくなる恐れがでてきた。
・社会福祉サーカスの重要性
ホスピタルクラウンなどのように困った状況にある人達を元気づ
けるためにサーカスが使われる。非行や犯罪が多い地域にサーカ
スがはいっていって、継続的なワークショップを繰り返していく
うちに更生していくというシナリオがありうる。
・新しいメディアによる顧客獲得?
facebookやtwitterなど。
フランスでは自治体が番組を買い取ってくれていたから、
いままで顧客を獲得しなくてよかった。
これからは獲得しなくてはいけなくなる。
・サーカスアートの批評をどうするか
何かというと伝統的な動物が出てくるサーカスと比較される。
どうやって正しく批評家を育てていくのか。
・デビューから引退まで~第三の生き方は?
プロの寿命は短く、引退も早い。
毎日のようにアーティストが量産されているなかで
プロとしてやっていくこと自体が大変。
公演機会はさほど増えていない。
ベルギーのブリュッセルサーカス学校ではサーカスの教師を
育てている。日本みたいにサーカスが未発達な国にきて欲しい。
パフォーマだけでなく、指導者、テクニカルな人もいない。
スタッフを派遣する助成をフランス政府がしてほしいと発言した。
プロジェクトを立ち上げれば、作品づくりをするために人を育てて、、
というストーリー作りが認められればプロジェクトへの助成がが
おりるかもしれない。
・グリーンサーカス(環境配慮)
公演でゴミがでるので環境配慮すべしという話。
サーカスに限った話ではない。
・ヨーロッパ外との協力は可能か
シルクアジアというフランス政府がアジアへサーカスを広める
政策をやっている時期があった。しかし金をかけて意味がどれ
くらいあるのか?という疑問が出ている。たしかにそれがなかっ
たら現代サーカスと日本で出会えなかった。しかし札幌で4年も
やったのに一旦やめたら何もなくなってしまった。サーカスが
文化として根付かない限り、呼んでも何も起きないのではないか。
作品をよぶだけではなくてサーカスが育つための支援をしてほ
しい。こう語ったら、世界のいろんなひとたちがきてくれて、
色々提案してくれた。しっかりしたプロジェクトをたちあげる
ことができればありえないことではない。
・作品制作の既存システム(劇場との共同制作など)からの脱
却は可能か?
・ONDA会議
海外、フランス国内プロデューサー・オーガナイザーによる作品
PRの場。映像があるので、いろんなものをみられる。
次回は日本発の作品PRを!
☆会議全般の印象
全体として不況に関連する話題がほとんど。
今まで行っていた制作が困難になってきている。
世界中の関係者を集めて、本気で「現代サーカスが陥りかけて
いる袋小路からの出口」を探しているように見えた。
フランス政府が不況の中でも「サーカスをなんとかしようと」
真剣になっている様子は見て取れた。
3年も準備してなんとかしたいという気持ちが伝わってくる。
北欧、南米(ブラジル、アルゼンチン、地理、コロンビア)に
サーカスの大きな流れができているようにみえる。フランス
サーカスをどんどん輸出している。
アジアには潮流になるほどの現代サーカスの芽はまだみえないが
ブッキングに対して関心が高いところは多い、これからが勝負
カンボジアとかベトナムに芽はあるが、Movementにはなっていない。
日本は全部これから!
「作品をつくりたい」と思うアーティストが出てきたことが
大きな一歩。今までなんにもなかった
☆これからやるべきこと
・レジデンス環境を作る
フランスなどからの技術協力システムづくり
日本には技術者がいないので、派遣してもらえないか
・フェスティバル創設
現代サーカスを中心としたアートフェス。
サーカスだけではなくてアートのまじりあうもの。
・現代サーカスのネットワーク作り
国内はもちろん、アジアの国々とのネットワークを構築する。
実際のプロジェクトを立ち上げると同時にネットワークを構築しない
と役に立たない
☆これらの前提として必要なこと
・実施パートナー、受け入れ場所となる自治体を見つける。
上記プロジェクトの実施主体を作る(NPO?会社?)。
自治体が適切な受け皿なのか、わからないができるところから行う。
アルゼンチン、ブエノスアイレスでは市長を動かした。
10年かけて現代サーカスがどれだけ魅力的かを見せた。
その場所が何を必要としていてサーカスが何を提供できるのか、
という提案をしていった。今ではフランスの一流の作品が並んで
いるフェスティバルにまで成長している。
パートナーを見つけるのに説得材料を見つけたい。
地元の連載を貰ってサーカスを語る、というのもこの一環。
・アジアに現代サーカスのネットワークをつくろう
インドネシア、台湾、韓国、の方々と出会った
☆まずやるべきことは?
・現代サーカスとは何か、を見てもらう
映像とトーク、パフォーマンス・公演。
11月 工場サーカス(会場決定、主要出演者決定)
四国新聞連載(予定)で サーカスが地方や街を活性化させた
例などを紹介。地方でしかできない、その場の空気とか歴史が
作品に入ってくるようなものを作りたい。
・スケジュールを引く!
2014年めがけてスケジュールを引いてしまおう
2012 2013 2014
現代サーカス普及活動(トーク。記事など)=普及するまで
組織作り(団体立ち上げ)
レジデンス施設開設準備
フェスティバル準備
☆参考映像
・LES FUYANTES
壁の表面が伸びる布で、変形する。それに映像がコラボする。
穴があいたり、穴のような黒い影ができたり。
映像が影なのか、人間なのか、ぱっと見にはわからない
この作品は評価が分かれていた。
盛りだくさん過ぎて忙しい。
・Circus Futures 2011
イギリスとアイルランドの作品ばかり集めたもの
Mattress Circus
マットレスを立てておき、そこから人がにゅっと出る。
小さい人と、ちゅうぐらいのひととおおきいひとが出演。
小人がクラウンとしてではなく通常のキャストとして
出演している。
組体操で3人目をあげようとしたら 股間を蹴ってしまう
とか ばかばかしい笑い。
Crasshmat Collective
パーティ会場に見立てた劇場で、ウェイターとウェイトレスがアーテ
ィスト
http://www.crashmatcollective.co.uk
・BLAM!
デンマークのコンテンポラリーサーカス
オフィスの風景から始まって日常から逸脱
パーティションで区切ったオフィスでいたずら。
オフィス用品を組み合わせて動かす。
パーティションを動かす、椅子で殺陣。
そして最後は床が斜めにせり上がりどんどん壊れていく。
その中にET,超人ハルクやXMENのパロディのようなものが。
http://neander.dk
☆質疑応答
・このイベントの報告書は?
アンケートの答えなども上がってくる。
たぶん報告書もあがってくるだろう。
・このイベントは毎年開催されているのか
今年はダンス、演劇、などと分野をきめてやっている、
サーカスについての大きな会議は初めてではないか。
今回のように全世界から呼んだのは初めて。
・招待者だけブラジル10人とすごくおおいが?
今年は南米に力をいれている年だから。
フェスティバルとかでアーティストを送り込んでいる
題名:『ふなんびゅるの千と一夜 IN 東京』 VOL.1「日本で現代サーカスは本当にできるのか?」
日時:2012年2月17日20:00-21:00
会場:古書カフェくしやまんべ
料金:1000円+ドリンク
座席:後方
お話:田中未知子(サーカス堂ふなんびゅる店主/オール・レ・ミュール日本特派員)
講演者紹介
北海道札幌市生まれ。新聞社時代にフランス現代サーカスに出会い、
サーカスを軸に生きることを決意。越後妻有大地の芸術祭、瀬戸内
国際芸術祭にて舞台芸術 担当。2011年に独立。高松にて、サーカス
×大道芸×地域芸能の発信基地「サーカス堂ふなんびゅる」始動。
著作は『サーカスに逢いたい~アートになった フランスサーカス』
(現代企画室、2009年)。
サーカス堂ふなんびゅる http://circusdo.com/
オールレミュール http://www.horslesmurs.fr/
20人以上で満員。ドリンク1杯オーダーなので、私は本日のカクテル。
☆現代サーカスとは?
まずは現代サーカスとは?という観点からのレクチャーと映像紹介。
・Cirque pierrot
1990年代のアルカウスというカンパニーの「メタルクラウン」
フランス。当時はカンパニーの数が少なく国家からの援助が
潤沢にあったため大きなことができていた。
チェーンソー、潰れる車、火炎放射、消火器、花火、といった
過激なもの。初めて映像見たときは好きじゃないと思った。だが、
この時代にあれを見てみると胸がきゅっとなる。
Compagnie XY Le Grand C
次のビデオはかわいくて映像としてきれいな作品。フランス。
ハンドトゥーハンド、アクロバット、シーソー使う。
http://www.youtube.com/watch?v=NLOQOuIqLuM
最近のフランスのカンパニー。見てわかる通りアクロバットのみ。
・Zimmermann & de Perrot - O"per O"pis
http://www.youtube.com/watch?v=2apyOST8-y8
傾きを変える床という大道具を使い、家具が揺れ動き
その中でダンス、傾いている中でハンドトゥーハンド。
・Race Horse Company: Petit Mal
http://www.youtube.com/watch?v=mbH7Hx6HEd4
これはフィンランドのカンパニー。フランスサーカスの
人達 の一押し。Petit Malはプチ+悪さという意味。
トランポリン、ボールと飛び跳ねる。
☆現代サーカスの歴史
・近代サーカスが生まれたのはフランス。
円形舞台、テント、馬のアクロバットから始まる大道芸がはいる。
・1970年代に全世界的にサーカスが衰退して、倒産していった
・そこで国家としてのフランスがたちあがった
・サーカスが復活しただけではなく全世界にアピールできるように
アートを国が全面的にバックアップ。
・劇場もネットワークを作って自由に創作ができるようにバックアップ
・このようにフランスでの現代サーカスの始まりは1970年代、
そこから2000年に至るまでが最高潮。
・サーカス学校ができてアーティストが増えたが、ひとり
あたりの予算が減った。大きい作品が作れない。テントがもてない状況。
アマチュアの趣味のサーカス学校もふえて、今は200以上。
・カナダはフランスから派生して独自に大きくなり、安定している。
1980年代Cirque du Soleilが出来た。ベルギーは2003年に国立サーカス
学校が設立され、だんだん充実した作品ができている。
・フィンランドでも発達、Circo Aereoが活躍。
・カンボジア、チュニジア、モロッコではフランス人がはいって作品を作っている。
・カンボジアはフランスとの関係は深いが、彼ら自身の仕組みを作って回り始めている。
☆いまサーカスはフランスで?
・アートとしては洗練されつつある。
・一方でアートであることにこだわりすぎて、技をみせないとか、
一連の流れの中であえて技をめだたなくするとか、政治的主張を
いれるとか、詩的要素をいれるとか、書き込まれたみたいなもの
を作れと、いうことも。
・体が資本のアーティストが危険にさらされてはいけないということで、
命綱は絶対、どうやって体を守るのかが議論になる。
・だがその半面勢いがなくなっていないか?サーカスの本質と矛盾した
方向じゃないのか?
・すでにサーカスと呼べない、という作品が増えている
・但しいろんな会議でアートの方向を捨てるということにはなっていない。
☆日本で現代サーカスができるのか。
・札幌芸術の森 「Voyage」 2004年
日仏共同制作。映像の会社が参入し、後ろに映像がライブではいる。
影とのダンスや劇場が火に包まれるクライマックスが映像。
劇場のこけら落としなのだが、劇場が焼け落ちてしまいました、
というオチ。
・まつもと市民芸術館・特設会場 「空中キャバレー」 2011年
日仏共同制作。演劇とサーカスと音楽をまぜたようなもの。
音楽監督Coba、全体演出串田和美。役者は登場せず。
15分間ずつサーカスアーティストに任せられていた。
周りを客がとりかこみ常に客が動き回らせる。
客のどまんなかまではいっていて演じる。
・Cheeky Park 「カンパニーマン」
わくわく感がある、サーカス的な演技が演劇に入って
くるのは見たことがないものではないか。
すごく日本的な気がする。
・目黒陽介 他 「ながめくらしつ」
世界でひとつだけ、ここにしかない感がもっとでていくと良い。
・猪熊源一郎美術館
美術館の20周年にサーカスやってくれないかと依頼され、
20歳のパレード、というタイトルで作った。
ミュージシャンは地元、ジャグラーはお坊さん。
生音ライブ演奏で即興もはいる。即興でフレッシュなもの
でよかった。しなやかでダイナミック。
☆日本とフランスの違い。
作品を作るということが大前提なフランス。
その世界をつくりあげるにはどうしたらよいのかから始まって
いるのが日本と一番違う。
日本ではできないわけではないけれど、やりたいひとがどれ
くらいいるのか?
☆客席とのトーク
問:作品を作り上げるのにいったい何が一番大変だと思うのか?
何が障害だと思うのか
・智春さん
協調性がない人があまりにも多すぎる。
集団創作をしたことがないメンバーが多い。
ジャグリングはできても、ダンスアクロバットができない等、
様々な演目の基本的なベースを持っている人が少ない。
集団でつくるとき、どういうことがたのしいのか、経験する
シーンが少ない。演出家、作家の不在。
マイムの勉強したことを元にサーカス的なことをいれたらどう
だろうという作り方をしている。
・目黒さん
ジャグラーは協調性がなく、マイペースな人が多い。
作品を作る動機としては、自分以外が日本でやったら
くやしいから。
周りは皆短い作品を作っている。
・智春さん
文化庁は文化に助成金を出しても、サーカスは興行、
どのジャンルでもないから国としては金が出せない。
パフォーマが作品を作っても、使い捨てになっている。
・しんのすけさん
ジャグリングのイベントをやるときに、金銭的なもの
は求めていない。場がほしかったり、考えてくれている
人は多いが、 まだ方向性がみえてない
ジャグラーにかぎれば、成功モデルは矢部亮さん。
・奥村さん
CHEEKY PARKとながめくらしつが出てきたが、
後が続いていかない。