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初老初級ジャグラーの日記です。 ジャグリングを始めたのは2004年。ボールと傘を中心に投げたりまわしたりしてます。2005年1月にクラブを始めましたが、いまだに3クラブカスケードしかできません。花籠鞠、一つ鞠も始めましたが、まだ基本パターンもできません。 技の習得には通常言われている期間の4倍から5倍かかりますが、投げていること自体が好きなのでじわじわ続けています。
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書名:古川柳名句選
著者:山路 閑古
出版社: 筑摩書房 (1998/05)
ISBN-10: 4480033939
内容:(「BOOK」データベースより)
江戸人の笑い、ユーモア、ペーソス、さらに鋭い諷刺を含んだ江戸生活
文学の精髄である古川柳。その代表的名句五百句を鑑賞し、その背景を
も味わう川柳読本。



太神楽関係の川柳が三首掲載されている。カッコ内は出典の索引。

「太神楽ぐるりはみんな油虫」(初・13)

お布施を払わない連中が門付けの周りを取り囲んでいるという情景。

「太神楽仕舞うと獅子を絞め殺し」(十四・2)

仕舞うときに丸め込む姿を表現した写実句。

「太神楽見せる髪には灸箸」(二・11)

子供に灸をすえている最中に太神楽が着たので、一時灸をやめて子供に
太神楽を見せてやった。母親の髪にはその灸箸がささっている、という
和やかな風景。

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書名:江戸東京職業図典
著者:槌田 満文 (編集)
出版社: 東京堂出版 (2003/08)
ISBN-10: 4490106394
内容(「BOOK」データベースより)
江戸末~明治の職業およそ400を、大竹政直、尾形月耕、山本松谷等の
絵で紹介。『風俗画報』の中に描かれた、現代と様相を異にする400の
職業や、東京郵便電信局、上野動物園、浅草花屋敷、鐘淵紡績会社な
どの絵から、文字のみで知られる職業の実像を紹介し、江戸東京の違
いに迫る。


江戸・明治の職業を絵で見せる。

芥子之助
  浅草であたりをとって湯島天神まで出てきていたそうだ。
  「うっかりと放下見る人稼ぐ人世のつりあいも豆と徳利」

足芸
  足で獅子舞をする絵が載っている。

手遊び売り・延びたり縮んだり
  たますだれのこと。
  「これこの通り延びたり、縮んだり自由自在、さてこう延びた
   ところは甲斐の猿橋、縮んだところは爺の金玉」
書名:放浪芸雑録
著者:小沢昭一
出版社: 白水社 (1996/02)
ISBN-10: 4560039836
内容:
 自らの「職業としての俳優」の原点を求めるために、40有余年に
わたって芸能と芸能者の姿を全国に訪ねて採集した「放浪芸」の集
大成。万歳・太神楽・猿回しなど、風のようにやってきて風のよう
に去っていく大道・門付の諸芸を丹念に追いながら、芸による身す
ぎ世すぎのありかをみる小沢流探索の旅。



才蔵市をめぐる往復書簡(637ページから671ページ)に一部太神楽の
記述がある。これは小沢昭一氏と永井啓夫による往復書簡で才蔵市の
非在を証明しようとふたりで調査した経緯が書かれている。
小沢氏は、才蔵というのは実は荷物持ちだったのではないか?という
仮説をたてていたが、残念ながら立証まではたどり着かなかった。

太神楽関係では次のような記述がある。

----
京都の立川洋氏から「伏見御香宮祭礼における興行物年譜」(京都市
史編纂通信66号ー68号)というすばらしいご研究の成果を頂戴しました。
御香宮における元禄期からの興行を列挙した貴重な資料ですが、その中
に享和三年頃から「江戸まんざい」という一座が活躍しているのに気が
つきました。「江戸万歳」興行は早くから前田勇先生が注目しておいで
でしたが、御香宮興行で見ていくと「江戸まんざい」が次第に「手まり
芝居」になっていき、のちには「曲まり芝居」になっていくのに気がつ
きます。いわゆる「江戸万歳」とは江戸系の太神楽、鞠と撥の丸一社中
の太神楽のことだったのではないでしょうか
----

江戸太神楽と万歳をつなぐものかもしれない。

書名:江戸府内絵本風俗往来
著者:菊池貴一郎
出版社: 青蛙房(2003/05)
ISBN-10: 4790501094
内容:(「MARC」データベースより)
江戸に生まれ育った市井の好事家が江戸の町の移り変わりや町家・武家
の行事のさまざまを、文に絵に、時日をかけ手間ひまかけて描いた悠々
たる蓄積。明治38年東陽堂刊を復刻した昭和40年刊の新装版。



多数のイラスト入り江戸の街角の風俗解説集。明治38年初版。
著者はおそらく当時で70歳を越えていたと思われる。

太神楽は次のように記述がある。
太神楽は丸一及び大丸の二家は山王祭礼の時将軍家御上覧の栄を得た。
次は海老一、その他は数等下る。三家は年々諸大名の奥庭又は御物見
窓下へ召されて駕籠鞠又は萬燈その他曲芸を演ず。その手練の軽妙
筆の及ぶところにあらず。

おもしろいものとしては樽の曲ざし。酒屋で酒樽(四斗樽)の船積み
下ろし作業のさいに曲持ちをして店同士で競いあったという。店ごと
に特色があって観客もついていた。

粟餅の曲搗きも面白そう。餡、黄粉、胡麻の3つの大木鉢を前に
して非常にすばやくその中にちぎっては投げ入れ、2個3個同時に
別々の鉢に投げ入れ、しかも大きさが見事にそろっている。
しかも美味しいのだそうな。

心太の曲突は、「心太の曲突でござい」と街を流していて、
呼び止められるや左の肘の上に皿を置いて心太突の口を上に
向けながら気合諸共突き上げると、心太は7-8尺高くあがり
ぴたりと皿に落ちる。また頭上に皿を置いてその中へ心太を
出すなど、祇園会あるいは山王権現の祭礼氏子の町々又は
武家屋敷の窓下、夏の日長の慰みに繁盛をした。
「この曲突は他に類無し一人独歩なりし」、とある。
誰かやらないかなー、見てみたいなー>心太の曲突

書名:朝鮮芸能史
著者:李杜鉉
出版社: 東京大学出版会 (1990/01)
ISBN-10: 4130130366

目次:
 序 朝鮮芸能史の前提;
 第1章 古代三国の芸能(高句麗楽と西域楽;百済楽と伎楽;新羅郷楽と仮面戯);
 第2章 中世の芸能(山台雑劇;儺戯;調戯;高麗の広大);
 第3章 近世の芸能(山台儺戯;朝鮮朝の才人と広大;パンソリ);
 第4章 仮面劇と人形劇の伝承(農耕儀礼と仮面戯;喪家戯;城隍祭の仮面戯;山台都監劇;北青獅子戯)


紀元前からの朝鮮の芸能史。やはり日本以上に中国の影響が強く、
百済時代のものは隋書に多少の記録が残っている。
古代の伎楽は朝鮮の文献には記録がない。
朝鮮芸能の主流を占めるものは仮面劇である。

新羅末葉の崔致遠(857-?)が「郷楽雑詠」で詠んだ五種の
楽曲を「五伎」と呼び、金丸、月顚、大面、束毒、狻猊、という
新羅楽の歌舞百戯の内容を具体的に表すレパートリーであった。
金丸がトスジャグリング、月顚と大面は仮面舞、束毒は速い
テンポの舞、狻猊は獅子舞をさしたらしい。
近世朝鮮朝の百戯すなわち「規式之戯」は、注叱(綱渡り)、
弄鈴(トスジャグリング)、斤頭(とんぼ返り)
などと「文宗実録」にある。

曲芸が民間で発展した日本と違い、朝鮮の曲芸は官へのサービスを
主体としていた。「完文等状八道才人」によれば、丙子の胡乱の後
清使を迎えて左右山台戯を挙行するために設置された各道の才人
庁を統合して全国的な規模に拡大、再組織した。こうした各道才人
庁はやがて内なる統制機関と化して、歌舞を供給すると同時に
巫布税その他徴税を代行し、巫契員たちの生活保障も行った。
そのような組織を通じて、朝鮮朝の芸人達は両班の官僚(主に郷史)
により多く依存せざるをえなかった。もっとも郷史は貧乏だった
ので満足なパトロンになれなかった。
いまだに農村社会の零細さを抜けきれず、市場と都市の未発達から
ブルジョアジーの形成もなく、劇場一つ持てずに放置されたところに
朝鮮朝の演芸文化の不振の理由があったようである。

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