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雨の中松田和傘店を訪れた。不定休なので、前日電話をかけて開店を確認しておいた。
間口はさほど広くなく、ひっそりとしたたたずまい。はいるとそこは和傘でいっぱい、
目の前が作業場となっていた。
傘回し用の傘はもちろん注文生産。現在は水戸太神楽の方から注文を受けているとのこと。和紙を張る通常の和傘と違って、傘回し用の傘はテトロンを張るため特殊な糊を使う。
その糊の扱いが通常の和傘よりずっと面倒なのだそうだ。水戸太神楽の方の傘のサイズも
傘の骨の長さが57cmと通常の和傘のサイズ、ただし柄は節のついた太い竹を利用して
回しやすさと和の素材のアピールを兼ね備えている。
テトロンはベースが白、優秀な塗料が出ているため金銀を含むどんな色でもつけること
が可能。渦巻きを書くとか蝶が飛ぶ絵などでも可能。
傘のサイズは好きなように作ることができる。通常よりもうひとまわり大きな
傘も作っている。例として旅館で駐車場にまで行くための置き傘として作っている
傘を手にとらせてもらった。傘のサイズを測ると通常のより7cm程度大きいもの
だった。松田さんの了解を得て店先でその傘で鞠の回しわけに挑戦(^^;)
たしかに傘が何割か広いように感じられる。このサイズがあれば通常とは異なる芸
ができるかもしれない。柄の長さや取り外しをできるようにするかというのも
自在にできる。2段傘、3段傘も作成したことがあるとのこと。
傘回し用素材のハギレもいただいた。
費用は2−3万円から。自分でデザインした傘、しかも出身地で製作された傘を
使った曲芸ができるかと思うとわくわくする。
じっくり考えを練って、一本作っていただこうかと思った。
また訪問したい。
さてそういうわけで傘回し用のアイディア募集。
今のところ、一段大きく、渦巻状の模様を入れて回転方向をわかりやすくする
というのがいいかなあと思っている。