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初老初級ジャグラーの日記です。 ジャグリングを始めたのは2004年。ボールと傘を中心に投げたりまわしたりしてます。2005年1月にクラブを始めましたが、いまだに3クラブカスケードしかできません。花籠鞠、一つ鞠も始めましたが、まだ基本パターンもできません。 技の習得には通常言われている期間の4倍から5倍かかりますが、投げていること自体が好きなのでじわじわ続けています。
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題名:図説 江戸の「表現」―浮世絵・文学・芸能
著者:人間文化研究機構国文学研究資料館 (編集)
出版社: 八木書店古書出版部 (2014/04)
ISBN-10: 4840696896
ISBN-13: 978-4840696890
発売日: 2014/04
目次:
 第1部 絵画資料の様々(前代からの視点―中世から近世へ
 役者見立絵―発生から定着まで
 歌仙絵の展開
 ことばの見立て―地口
 見立絵本と開帳
 句兄弟から絵兄弟へ
 「評判」の様式
 「やつし」と「縮景」
 「尽しもの」と「揃え」
  ジャンルの越境)
 第2部 「表現」の諸相(浮世絵の表現
 文学の表現
 芸能の表現)



江戸時代の図版資料集解説。
どこかに曲芸は出ていないかと思って全ページを見たが存在しなかった。残念。
最後の「芸能の表現」の中に「近世芸能の表現ー身体表現としての「芸」」
(原道生著)において次のような言及があった。

--ここから引用--
次に第二の方向性として、近世の「芸」の世界には、右の第一の場合における「虚」
を「虚」と感じさせないことに努める行き方とは逆に、それに具わる作為性・反
自然性を故意に強調し、自分は、いかに「自然」に反したアクロバチックな「芸」
を演じてみせることができるかを誇示し、観客を興じさせるといった方向を目指す
行きかたもあることが見落とされてはならない。その代表例としては、それを
徹底化した曲芸的な見世物芸があり、またその範囲を演劇の次元に限るならば、芝居
の筋立ての展開の中に取り入れられ、第一のものと共存させられたりもしている
ケレン芸などもあるといえるだろう。
--ここまで---
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メトロポリタン美術館でジャグリングがモチーフに含まれる美術品発見!
けっこうあるものですねえ。各美術品の前でまじまじとみとれてしまった。
一番古いのは紀元前ですね。

Terracotta lekythos (oil flask)

Attributed to the Carlsruhe Painter
Period: Classical
Date: 2nd quarter of 5th century B.C.
Culture: Greek, Attic
Medium: Terracotta; red-figure
Dimensions: H. 6 1/2 in. (16.5 cm); diameter 2 1/8 in. (5.4 cm)
Classification: Vases
Credit Line: Rogers Fund, 1941
Accession Number: 41.162.147


http://www.metmuseum.org/collection/the-collection-online/search/254317

Terracotta lekythos (oil flask)
Attributed to the Carlsruhe Painter
Period: Classical
Date: 2nd quarter of 5th century B.C.
Culture: Greek, Attic
Medium: Terracotta; red-figure
Dimensions: H. 6 3/4 in. (17.2 cm); diameter 2 5/16 in. (5.9 cm)
Classification: Vases
Credit Line: Rogers Fund, 1941
Accession Number: 41.162.145


A Circus Boy

Artist: Antonio Mancini (Italian, Albano 1852–1930 Rome)
Date: 1872
Medium: Oil on canvas
Dimensions: 59 5/8 x 28 1/2 in. (151.4 x 72.4 cm)
Classification: Paintings
Credit Line: Bequest of Elizabeth U. Coles, in memory of her son, William F. Coles, 1892
Accession Number: 92.1.62













今日は久々に太神楽教室へいけた!
親方が過去のいろんな出演資料を持ってきてくださっていた。
何枚かを写真でぱちり。


米朝師匠がトリでひざが親方、そして小さん、枝雀という
とても豪華な顔ぶれ。これ聞きたかったですーーーー



親方も若い! ちなみに「仙寿郎」とは親方が「小仙」を襲名する前の名前。



こちらは小さん師匠独演会。



ここでも膝代わりで親方が出演。この頃の寄席を聞いてみたかった。。。

書名:日本遊戯史―古代から現代までの遊びと社会
著者:増川宏一
出版社: 平凡社 (2012/2/10)
ISBN-10: 4582468144
内容紹介:
記録に現れた古代の遊戯から創造と転換期の中世、多様で華麗な世界の近世を経て、近現代の隆盛と変貌へと至る日本の遊びを文化史として記述した、第一人者による初の全史。



お手玉など遊びの中でのジャグリングに関する言及があるかと思って読んだが、存在しなかった。残念!
しかし遊戯史に関する参考資料のまとめがあったので、役に立ちそう。
まずは酒井欣の『日本遊戯史』を読む!


題名:収蔵資料展覧博物館コレクション 絵巻で見る江戸時代絵巻鑑賞ミニ講座「庶民の世界 ー 江戸風俗絵巻」
日時:2013年7月7日14:00-15:10
料金:200円
会場:横浜市歴史博物館講堂
座席:2列目中央
講師:小林紀子(横浜市歴史博物館近世担当)



客層はほとんどがお年寄り、100人ははいっているでしょうか、興味を持った人が多い
のにびっくり。当初研修室を予定していたが、急遽会場を講堂に代えたのだそうです。
さてプロジェクターと配布資料を使って講義が始まりました。
展示している絵巻物三種の内容解説と実物をガラス越しでなく見る体験です。

・展示目的
今回の展示は絵巻物だけの展示であり、江戸時代の様子を描いているもの。この博物館で
集めてきたもの、という条件で選択した。内容に関するテーマを決めると通常の企画展と
変わらなくなるのであえて内容で絞りこんでいない。
博物館は横浜に関係するものを集めて残していくというのが大きな役割としてあり、
横浜と江戸時代に関連するものを集めている。
絵巻物は長いのですべてを同時に見せることはなかなかできない。展示室の中でも季節に
かかわるものとか、見せたい箇所をみせている。
今回の企画は閉じているところも見てもらおうという意図がある。


・絵巻1 風俗絵巻
作者不詳・江戸時代・24*838.5cm
前半に魚の競りと魚を運ぶ様子、後半は宴会とマキ売り、冒頭に漢詩。
競りはマグロ、魚の書き方、わりとちゃんとしている。
車の上に巨大たこを載せてひっぱっている。腰に黄色い物、煙管と煙草いれ。
ひとりひとりの表情が違っておもしろい。巨大エビも運ぶ。
魚が巨大だったのは豊漁を示しているのかもしれない。
その後宴会の様子。目隠し鬼をして遊んでいるシーン。
薪売りは、おはらめ(京都の大原からくるひとたち)がモデルではないか。
展示室では冒頭からタコのシーンを展示している。

・絵巻2 四季農耕絵巻
狩野玉燕筆、青亀斎写
写した日が文化11年(1814)。狩野玉燕は幕府御用絵師で(1683-1743)
青亀斎は紺屋で戸塚に住んでおり、青木友八が本名。60過ぎてから旅に出て
「戸塚宿紺屋友八西国旅日記」を書き記している。
苗代、種まき、馬鍬でしろかき、焼き米つき、煎り米、田植え、が見える
遊んでいるように見えるひとたちは田楽と言われるものと考えられており、
よくあるモチーフ。座頭が描かれているが、普通にいたと思われる。
最後の収穫シーンでは門付に猿回しがきている。

この図では稲刈りからよりわけて俵に積めているが脱穀が書いてない。
農耕図は中国からはいってきている。
日本では戦国時代で中国のものを狩野派がうつしてきて、レパートリーとした。
中国の図を絵画的に写してきているので細かく全部書くのではなく、余白をとり
いれてシーンをすっきりした。中国の農耕図は納めている側の人たちにみせるもの、
農業はたいへんで苦労しながら税金を納めている、そういうことで描かれた。
どこかがモデルになっているとかそういうことではない。この農耕図を書き写す
段階で、服装などは江戸時代のものに置き換えられている。

・風俗画巻
東陽・江戸時代・20.6*662cm
江戸時代の生活の様子を描いた作品。東陽という署名があるが、詳細は不明。
もしかしたら幕末??
まりつき、凧揚げなどが描かれている。
凧揚げは男性が凧糸を持って上を向いていて、その隣に子供が上を向いている。
絵の中には凧が描かれていない。糸と目線だけで凧揚げを示している
トンビに魚を攫われた中間の姿が描かれているが、「鳶奴」という歌舞伎から
きているのではないか。


そして最後に檀上に絵巻物を展示して、皆で鑑賞。
ここで講座は終了、その後講師の方を取り囲んで(^^;) 質疑応答。

-私のQ
田楽?という場面があるが、模写だとすると実際にこのようなことが行われていた
わけではない?田楽でどのような曲芸が行われていたのか興味があるのだが、
他の絵に心当たりはありませんか?

-A
様式を書き写しているので、そこで行われていたということではないと思われる。
農耕図に関しては町田市博物館の図録にあったと思うので、図書室で調べてみると良い。

----ここまで講座メモ---

そういうわけで、歴史博物館の図書室にいって田楽の資料を探索してみました。
司書の方の助力もありつぎのような資料を発見。

1.「農耕図と農耕具展」町田市立博物館図録 第85集(1993年)
2.「王子田楽総合調査報告書」東京都北区教育委員会 [編](1988年)


1番では「堀家本四季農耕絵巻」で田んぼの中で笛太鼓で踊っている姿。
2番では「法然上人絵伝」で太鼓を打ち鳴らし、そして上向いて放り投げて
いる姿。こちらは農耕絵巻の田楽部分とかなり似たテイスト。同じ絵をまねたのかも。
農耕図を狩野派で書き写されていたという話は今回かなりありがたいお話でしたね。
それにしても田楽曲芸は田んぼではやっていなかったのか??
謎は深まるばかりです。



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