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初老初級ジャグラーの日記です。 ジャグリングを始めたのは2004年。ボールと傘を中心に投げたりまわしたりしてます。2005年1月にクラブを始めましたが、いまだに3クラブカスケードしかできません。花籠鞠、一つ鞠も始めましたが、まだ基本パターンもできません。 技の習得には通常言われている期間の4倍から5倍かかりますが、投げていること自体が好きなのでじわじわ続けています。
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題名:『ふなんびゅるの千と一夜 IN 東京』 VOL.1「日本で現代サーカスは本当にできるのか?」
日時:2012年2月17日20:00-21:00
会場:古書カフェくしやまんべ
料金:1000円+ドリンク
座席:後方
お話:田中未知子(サーカス堂ふなんびゅる店主/オール・レ・ミュール日本特派員)

講演者紹介 
北海道札幌市生まれ。新聞社時代にフランス現代サーカスに出会い、
サーカスを軸に生きることを決意。越後妻有大地の芸術祭、瀬戸内
国際芸術祭にて舞台芸術 担当。2011年に独立。高松にて、サーカス
×大道芸×地域芸能の発信基地「サーカス堂ふなんびゅる」始動。
著作は『サーカスに逢いたい~アートになった フランスサーカス』
(現代企画室、2009年)。
サーカス堂ふなんびゅる http://circusdo.com/
オールレミュール http://www.horslesmurs.fr/

20人以上で満員。ドリンク1杯オーダーなので、私は本日のカクテル。



☆現代サーカスとは?
まずは現代サーカスとは?という観点からのレクチャーと映像紹介。

・Cirque pierrot
1990年代のアルカウスというカンパニーの「メタルクラウン」
フランス。当時はカンパニーの数が少なく国家からの援助が
潤沢にあったため大きなことができていた。
チェーンソー、潰れる車、火炎放射、消火器、花火、といった
過激なもの。初めて映像見たときは好きじゃないと思った。だが、
この時代にあれを見てみると胸がきゅっとなる。

Compagnie XY Le Grand C
次のビデオはかわいくて映像としてきれいな作品。フランス。
ハンドトゥーハンド、アクロバット、シーソー使う。
http://www.youtube.com/watch?v=NLOQOuIqLuM
最近のフランスのカンパニー。見てわかる通りアクロバットのみ。

・Zimmermann & de Perrot - O"per O"pis
http://www.youtube.com/watch?v=2apyOST8-y8

傾きを変える床という大道具を使い、家具が揺れ動き
その中でダンス、傾いている中でハンドトゥーハンド。

・Race Horse Company: Petit Mal
http://www.youtube.com/watch?v=mbH7Hx6HEd4
これはフィンランドのカンパニー。フランスサーカスの
人達 の一押し。Petit Malはプチ+悪さという意味。
トランポリン、ボールと飛び跳ねる。

☆現代サーカスの歴史

・近代サーカスが生まれたのはフランス。
円形舞台、テント、馬のアクロバットから始まる大道芸がはいる。
・1970年代に全世界的にサーカスが衰退して、倒産していった
・そこで国家としてのフランスがたちあがった
・サーカスが復活しただけではなく全世界にアピールできるように
アートを国が全面的にバックアップ。
・劇場もネットワークを作って自由に創作ができるようにバックアップ
・このようにフランスでの現代サーカスの始まりは1970年代、
そこから2000年に至るまでが最高潮。
・サーカス学校ができてアーティストが増えたが、ひとり
あたりの予算が減った。大きい作品が作れない。テントがもてない状況。
アマチュアの趣味のサーカス学校もふえて、今は200以上。
・カナダはフランスから派生して独自に大きくなり、安定している。
1980年代Cirque du Soleilが出来た。ベルギーは2003年に国立サーカス
学校が設立され、だんだん充実した作品ができている。
・フィンランドでも発達、Circo Aereoが活躍。
・カンボジア、チュニジア、モロッコではフランス人がはいって作品を作っている。
・カンボジアはフランスとの関係は深いが、彼ら自身の仕組みを作って回り始めている。

☆いまサーカスはフランスで?

・アートとしては洗練されつつある。
・一方でアートであることにこだわりすぎて、技をみせないとか、
一連の流れの中であえて技をめだたなくするとか、政治的主張を
いれるとか、詩的要素をいれるとか、書き込まれたみたいなもの
を作れと、いうことも。
・体が資本のアーティストが危険にさらされてはいけないということで、
命綱は絶対、どうやって体を守るのかが議論になる。
・だがその半面勢いがなくなっていないか?サーカスの本質と矛盾した
方向じゃないのか?
・すでにサーカスと呼べない、という作品が増えている
・但しいろんな会議でアートの方向を捨てるということにはなっていない。

☆日本で現代サーカスができるのか。

・札幌芸術の森 「Voyage」 2004年
日仏共同制作。映像の会社が参入し、後ろに映像がライブではいる。
影とのダンスや劇場が火に包まれるクライマックスが映像。
劇場のこけら落としなのだが、劇場が焼け落ちてしまいました、
というオチ。

・まつもと市民芸術館・特設会場 「空中キャバレー」 2011年
日仏共同制作。演劇とサーカスと音楽をまぜたようなもの。
音楽監督Coba、全体演出串田和美。役者は登場せず。
15分間ずつサーカスアーティストに任せられていた。
周りを客がとりかこみ常に客が動き回らせる。
客のどまんなかまではいっていて演じる。

・Cheeky Park 「カンパニーマン」

わくわく感がある、サーカス的な演技が演劇に入って
くるのは見たことがないものではないか。
すごく日本的な気がする。


・目黒陽介 他 「ながめくらしつ」
世界でひとつだけ、ここにしかない感がもっとでていくと良い。

・猪熊源一郎美術館
美術館の20周年にサーカスやってくれないかと依頼され、
20歳のパレード、というタイトルで作った。
ミュージシャンは地元、ジャグラーはお坊さん。
生音ライブ演奏で即興もはいる。即興でフレッシュなもの
でよかった。しなやかでダイナミック。

☆日本とフランスの違い。
作品を作るということが大前提なフランス。
その世界をつくりあげるにはどうしたらよいのかから始まって
いるのが日本と一番違う。
日本ではできないわけではないけれど、やりたいひとがどれ
くらいいるのか?

☆客席とのトーク
問:作品を作り上げるのにいったい何が一番大変だと思うのか?
  何が障害だと思うのか

・智春さん
  協調性がない人があまりにも多すぎる。
  集団創作をしたことがないメンバーが多い。
  ジャグリングはできても、ダンスアクロバットができない等、
  様々な演目の基本的なベースを持っている人が少ない。
  集団でつくるとき、どういうことがたのしいのか、経験する
  シーンが少ない。演出家、作家の不在。  
  マイムの勉強したことを元にサーカス的なことをいれたらどう
  だろうという作り方をしている。

・目黒さん
  ジャグラーは協調性がなく、マイペースな人が多い。
  作品を作る動機としては、自分以外が日本でやったら
  くやしいから。
  周りは皆短い作品を作っている。
 
・智春さん
  文化庁は文化に助成金を出しても、サーカスは興行、
  どのジャンルでもないから国としては金が出せない。
  パフォーマが作品を作っても、使い捨てになっている。

・しんのすけさん
  ジャグリングのイベントをやるときに、金銭的なもの
  は求めていない。場がほしかったり、考えてくれている
  人は多いが、 まだ方向性がみえてない
  ジャグラーにかぎれば、成功モデルは矢部亮さん。

・奥村さん
  CHEEKY PARKとながめくらしつが出てきたが、
  後が続いていかない。



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