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初老初級ジャグラーの日記です。 ジャグリングを始めたのは2004年。ボールと傘を中心に投げたりまわしたりしてます。2005年1月にクラブを始めましたが、いまだに3クラブカスケードしかできません。花籠鞠、一つ鞠も始めましたが、まだ基本パターンもできません。 技の習得には通常言われている期間の4倍から5倍かかりますが、投げていること自体が好きなのでじわじわ続けています。
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題名:ふなんびゅるの千と一夜 in 東京 Vol.2 春のフランスサーカス
会議報告会  - 2012年4月Focus Cirque に見る現代サーカスの地勢図
日時:2012年5月14日20時-21時15分
会場:古書カフェくしゃまんべ
料金:1000円+ワンドリンク
講演者:田中未知子(ふなんびゅる代表)

講演内容:

☆Focus Cirque とは?
フランス外務省主催で、世界40カ国以上から劇場・フェスティバルの
関係者を招待し、現代サーカス公演の関係者が一堂に集う会議。
現代サーカスをめぐる問題点の洗い出しと解決プランの提示。
現在実施可能な作品のプレゼンテーション(映像と口頭解説)。
現代サーカスをめぐる問題点を共有し解決の糸口をさがす。
世界のブッキング担当者にフランス現代サーカス公演をみせ、
招聘してもらう可能性を作る。そして招聘できないまでも国内で広げ
てもらう。

☆概要
世界40カ国以上から90人を招待。うち日本人は2人、
鳥取の鳥の劇場の斉藤さん、今年の9月に彼らは
フランスカンパニーの作品を招聘する。もうひとりは田中さん。
そして日本からもうひとり、フランス人でフランス大使館の文化
アタッシェの後任。
六日間の会期中に16公演、会議4つ、ビジネスランチ5回。
会議は長く移動時間もあり、超過密スケジュール。
公演はできたばかりの作品がほとんど。
カンパニーノンノヴァ(フィアメナール作?)が素晴らしかったの
で是非とも見てほしい。
交流プログラムでは海外招待者90名とフランス・欧州各地からの
関係者総計500人が集結。
分科会に分かれてディスカッションを実施した。参加者は議題ごと
に事前にポジションペーパー(英語又は仏語)を提出した。


☆分科会

・現代サーカスの位置づけ?
 (サーカスの呼び名はふさわしいのか、など)
サーカスというものに分類されるのがいやだというアーティスト
が出てきている。演劇的、ダンス的なサーカスと呼べないものも
でてきている。サーカスという言葉を使わない方がよいのか?
そういうものがあってもよいが、サーカスという言葉を失った
ジャンルについて求心力を失う?
サーカスという言葉を残した方がよいのではないかと発言した。

・アートレジデンスについて
(アーティスト、受け入れ側、住民たち、行政など、それぞれが
満足できる新たなありかたを模索できるか)
ステークホルダー全員が満足できるあり方が模索できるか?

・ビジネスとの協力関係は可能か
企業とサーカス公演が連携していくことは可能か?
フランスは国が保護しているところがあるので、企業との付き合
いがなかった。そろそろ国の助成金も減ってきたし、企業との連
携をしていかないと立ち行かなくなる恐れがでてきた。

・社会福祉サーカスの重要性
ホスピタルクラウンなどのように困った状況にある人達を元気づ
けるためにサーカスが使われる。非行や犯罪が多い地域にサーカ
スがはいっていって、継続的なワークショップを繰り返していく
うちに更生していくというシナリオがありうる。

・新しいメディアによる顧客獲得?
facebookやtwitterなど。
フランスでは自治体が番組を買い取ってくれていたから、
いままで顧客を獲得しなくてよかった。
これからは獲得しなくてはいけなくなる。

・サーカスアートの批評をどうするか
何かというと伝統的な動物が出てくるサーカスと比較される。
どうやって正しく批評家を育てていくのか。

・デビューから引退まで~第三の生き方は?
プロの寿命は短く、引退も早い。
毎日のようにアーティストが量産されているなかで
プロとしてやっていくこと自体が大変。
公演機会はさほど増えていない。
ベルギーのブリュッセルサーカス学校ではサーカスの教師を
育てている。日本みたいにサーカスが未発達な国にきて欲しい。
パフォーマだけでなく、指導者、テクニカルな人もいない。
スタッフを派遣する助成をフランス政府がしてほしいと発言した。
プロジェクトを立ち上げれば、作品づくりをするために人を育てて、、

というストーリー作りが認められればプロジェクトへの助成がが
おりるかもしれない。

・グリーンサーカス(環境配慮)
公演でゴミがでるので環境配慮すべしという話。
サーカスに限った話ではない。

・ヨーロッパ外との協力は可能か
シルクアジアというフランス政府がアジアへサーカスを広める
政策をやっている時期があった。しかし金をかけて意味がどれ
くらいあるのか?という疑問が出ている。たしかにそれがなかっ
たら現代サーカスと日本で出会えなかった。しかし札幌で4年も
やったのに一旦やめたら何もなくなってしまった。サーカスが
文化として根付かない限り、呼んでも何も起きないのではないか。
作品をよぶだけではなくてサーカスが育つための支援をしてほ
しい。こう語ったら、世界のいろんなひとたちがきてくれて、
色々提案してくれた。しっかりしたプロジェクトをたちあげる
ことができればありえないことではない。

・作品制作の既存システム(劇場との共同制作など)からの脱
却は可能か?

・ONDA会議 
海外、フランス国内プロデューサー・オーガナイザーによる作品
PRの場。映像があるので、いろんなものをみられる。
次回は日本発の作品PRを!


☆会議全般の印象
全体として不況に関連する話題がほとんど。
今まで行っていた制作が困難になってきている。
世界中の関係者を集めて、本気で「現代サーカスが陥りかけて
いる袋小路からの出口」を探しているように見えた。
フランス政府が不況の中でも「サーカスをなんとかしようと」
真剣になっている様子は見て取れた。
3年も準備してなんとかしたいという気持ちが伝わってくる。
北欧、南米(ブラジル、アルゼンチン、地理、コロンビア)に
サーカスの大きな流れができているようにみえる。フランス
サーカスをどんどん輸出している。
アジアには潮流になるほどの現代サーカスの芽はまだみえないが
ブッキングに対して関心が高いところは多い、これからが勝負
カンボジアとかベトナムに芽はあるが、Movementにはなっていない。

日本は全部これから!
「作品をつくりたい」と思うアーティストが出てきたことが
大きな一歩。今までなんにもなかった

☆これからやるべきこと
・レジデンス環境を作る
 フランスなどからの技術協力システムづくり
 日本には技術者がいないので、派遣してもらえないか

・フェスティバル創設
 現代サーカスを中心としたアートフェス。
 サーカスだけではなくてアートのまじりあうもの。

・現代サーカスのネットワーク作り
 国内はもちろん、アジアの国々とのネットワークを構築する。
 実際のプロジェクトを立ち上げると同時にネットワークを構築しない

と役に立たない


☆これらの前提として必要なこと
・実施パートナー、受け入れ場所となる自治体を見つける。
上記プロジェクトの実施主体を作る(NPO?会社?)。
自治体が適切な受け皿なのか、わからないができるところから行う。
アルゼンチン、ブエノスアイレスでは市長を動かした。
10年かけて現代サーカスがどれだけ魅力的かを見せた。
その場所が何を必要としていてサーカスが何を提供できるのか、
という提案をしていった。今ではフランスの一流の作品が並んで
いるフェスティバルにまで成長している。
パートナーを見つけるのに説得材料を見つけたい。
地元の連載を貰ってサーカスを語る、というのもこの一環。

・アジアに現代サーカスのネットワークをつくろう
インドネシア、台湾、韓国、の方々と出会った


☆まずやるべきことは?

・現代サーカスとは何か、を見てもらう
映像とトーク、パフォーマンス・公演。
11月 工場サーカス(会場決定、主要出演者決定)
四国新聞連載(予定)で サーカスが地方や街を活性化させた
例などを紹介。地方でしかできない、その場の空気とか歴史が
作品に入ってくるようなものを作りたい。

・スケジュールを引く!
2014年めがけてスケジュールを引いてしまおう
 2012 2013 2014
 現代サーカス普及活動(トーク。記事など)=普及するまで
    組織作り(団体立ち上げ)
       レジデンス施設開設準備
   フェスティバル準備

☆参考映像
・LES FUYANTES
壁の表面が伸びる布で、変形する。それに映像がコラボする。
 穴があいたり、穴のような黒い影ができたり。
 映像が影なのか、人間なのか、ぱっと見にはわからない
 この作品は評価が分かれていた。
 盛りだくさん過ぎて忙しい。

・Circus Futures 2011
 イギリスとアイルランドの作品ばかり集めたもの

 Mattress Circus
マットレスを立てておき、そこから人がにゅっと出る。
  小さい人と、ちゅうぐらいのひととおおきいひとが出演。
  小人がクラウンとしてではなく通常のキャストとして
  出演している。
  組体操で3人目をあげようとしたら 股間を蹴ってしまう
  とか  ばかばかしい笑い。

 Crasshmat Collective
パーティ会場に見立てた劇場で、ウェイターとウェイトレスがアーテ

ィスト
  http://www.crashmatcollective.co.uk

・BLAM!
デンマークのコンテンポラリーサーカス
オフィスの風景から始まって日常から逸脱
パーティションで区切ったオフィスでいたずら。
オフィス用品を組み合わせて動かす。
パーティションを動かす、椅子で殺陣。
そして最後は床が斜めにせり上がりどんどん壊れていく。
その中にET,超人ハルクやXMENのパロディのようなものが。
http://neander.dk


☆質疑応答
・このイベントの報告書は?
アンケートの答えなども上がってくる。
たぶん報告書もあがってくるだろう。

・このイベントは毎年開催されているのか
今年はダンス、演劇、などと分野をきめてやっている、
サーカスについての大きな会議は初めてではないか。
今回のように全世界から呼んだのは初めて。

・招待者だけブラジル10人とすごくおおいが?
今年は南米に力をいれている年だから。
フェスティバルとかでアーティストを送り込んでいる

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ありがとうございます!
くろせさん、先日はありがとうございました!詳細なレポートに目玉が飛び出しました(笑)。また気合をいれて頑張ります!
tanaka michiko 2012/05/18(Fri)07:09:56 [編集]
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