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初老初級ジャグラーの日記です。 ジャグリングを始めたのは2004年。ボールと傘を中心に投げたりまわしたりしてます。2005年1月にクラブを始めましたが、いまだに3クラブカスケードしかできません。花籠鞠、一つ鞠も始めましたが、まだ基本パターンもできません。 技の習得には通常言われている期間の4倍から5倍かかりますが、投げていること自体が好きなのでじわじわ続けています。
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書名:江戸の大道芸人
著者:光田 憲雄
出版社: つくばね舎 (2009/08)
ISBN-10: 4924836737
目次:
1章 日本の大道芸―まずはご覧じろ
2章 江戸大道芸の系譜
3章 江戸の大道芸人点描
4章 南京玉すだれ名称変遷史
5章 がまの油は何時から筑波山になったか
6章 反魂丹の謎―松井源水と松井源左衛門
7章 四季の物売り



前半は比較的よくある江戸時代の大道芸の紹介。
この本は後半がおもしろい。
南京玉簾、蝦蟇の油、曲独楽のルーツに関する独自研究が発表されている。

21ページ
大神楽
「続飛鳥川」は、大晦日は天狗、小正月と盂蘭盆は閻魔増といろいろ区別が
あった様子を次のように記す。
太神楽
年越しの日ばかり天狗の面かぶり来る。
お出入りの閻魔様言ふて、正月16日と7月16日、小さき木造の閻魔を持ちき
たり、奥へ出す。賽銭、米など入れ返す。

太神楽から直接の影響を受けたか否かは不明だが、もう少し時代が下がると
「わいわい天王」というのが現れる

54ページ
わいわい天王

天狗の面をかぶり子供を集めては、「わいわい天王囃すがお好き」などと唱
えながら、「牛頭天王」とかかれたお札をばらまき、後で親の家を一軒一軒
回っては、お布施を乞うた雑業者のうちの神道者のことである


後半の章は独自研究の成果が見えておもしろい

南京たますだれの歴史
137ー160
南京玉簾と呼ばれるようになったのはなんと昭和50年代から!それまでは、
すだれ、手遊び、竹からくり、編み竹などと呼ばれていたそうだ。
昭和41年に芝辻たかし氏がすだれ状道具を持ってTV素人寄席に出演したとき、
プロの審査員たちも驚いたほど、たますだれは忘れ去られた存在だった。
「諸芸口上集」には玉簾の口上が掲載されているが、この本自体が昭和にか
かれた偽書ではないかと著者は疑っており、いろいろ証拠を示している。


蝦蟇の油は筑波山にはなかった!
161ー175
蝦蟇の油売りの話は上方落語からきており、口上をみても上方の地名ばかり、
筑波山に蝦蟇の油売りは存在しない。

松井源水は反魂丹を売っていなかった
176-189
「松井家由緒書」によると松井家は越中出身で反魂丹製造販売となっているが、
どうも嘘らしい。反魂丹を売っていたのは居合い抜きをしていた松井源左衛門
であり、源水は曲独楽をやって歯磨きを売っていた。また反魂丹を売る曲鞠つ
かいもいた。

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