忍者ブログ
初老初級ジャグラーの日記です。 ジャグリングを始めたのは2004年。ボールと傘を中心に投げたりまわしたりしてます。2005年1月にクラブを始めましたが、いまだに3クラブカスケードしかできません。花籠鞠、一つ鞠も始めましたが、まだ基本パターンもできません。 技の習得には通常言われている期間の4倍から5倍かかりますが、投げていること自体が好きなのでじわじわ続けています。
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
プロフィール
HN:
kurose
性別:
非公開
趣味:
ジャグリング、観劇
最新記事
最新TB
バーコード
[1250]  [1249]  [1248]  [1237]  [1246]  [1245]  [1244]  [1243]  [1242]  [1241]  [1239
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

今日は昼間はジャグリング協会総会、夕方から両国パフォーマンス学会。
ジャグリング協会総会では昨年度の決算の承認と今年度の予算案の承認が行われた。
総会の後は日頃なかなか集まれない理事全員で、face to face での意見交換。
課題はいっぱいあるのだけれどがんばっていきましょう。
JJF2013ももうすぐなのよね。

そしてその足で両国へ。。




題名:第一回両国パフォーマンス学会
日時:2013年6月29日15:00-20:00(その後懇親会)(18時少し前から参加)
場所:両国門天ホール
料金:聴講のみ2,000円/発表者1,000円(懇親会費用別途)
URL:http://www.high-beam.info/shinnosuke/meeting
趣旨:
 昨今、ジャグリング、サーカス、あるいは大道芸に対して、実践のみならず、様々な見地から
 論考を進める方が増えて来ているように感じます。「両国パフォーマンス学会」では、その道
 の専門家から専門家を志す方までが、互いに日頃の研究成果を発表し、交流する場を設けるこ
 とを趣旨とします。

ジャグリング協会総会と重なったので途中参加。冒頭から聞きたかったOrz
目黒さんのインタビューから聞くことになりました。

☆目黒陽介(プロジャグラー)【インタビュー】「ながめくらしつについて」(聞き手 しんのすけ)

-しんのすけ(以降し)
パフォーマンスの構成はどのように創造?

-目黒(以降め)
わりと絵が最初にでてくることがおおい。
最初から順番があるわけじゃない。

―し
観客のジャグラー比率は?
ジャグリングは世間にどれくらいひろまっているのか

ーめ
まったく広まっていない
3月公演はジャグラー比率多かった。
ジャグラーがみて、なにかをやるきっかけになればいいなあ。
いろいろ理由をつけてやらないのは無し。
やろうかどうしようかなということならやればよい


☆大平道介「映像解析による3ボールカスケード習得過程の分析」

全員がまったくジャグリングできないという状態で被験者になってもらい習得課程を記録した。
基本的には自由に練習していただいて、その日テストとヒアリングを行った。
テスト時に録画して映像解析とヒアリング。
主観と客観をまぜた解析を行ったというのが先行研究との違い。
上達とともに失敗原因が変化していくのがわかった。
練習すれば上達するということがわかった。しかし練習しなくても上達することがある。


☆しんのすけ「ジャグリング講師の現状と可能性」

カルチャースクールにおいて週3回6教室合計38人にジャグリングを教えている。
これで月6万円の収入。その他個人レッスン。
タレントさんへの個人指導がはいるとおいしいが1年に一度あるかないかの頻度。
たまに企業研修がはいる。
生徒さんが支払っている受講料の4割弱がこちらの収入だった。
他でもそう変わらないようだが、最近は割合がだんだん下がっているようだ。
どうやってぽつぽつの収入をコンスタントにするか?
ひとつのアプローチとしてはジャグリングが役に立つということから攻める。
ダンディGOさんは、ジャグザサイズとして一般の人にできる形で切り込んでいる
記憶力の大会で直前にジャグリングをする姿がみられるそうだ。ジャグリングに
より能力向上が見られるとのこと。
教室はアマチュア向けが多い、プロ向けとするにはターゲットを明確にして効能
をつけて教室を立ち上げる必要があると思われる。

質疑応答

ーQ
個人営業はどのように?

ーA
ホームページにかいている。ツイッターなどで随時発信している。
競争相手がいないので問い合わせがくればまず成約になる。

ーQ
ダンサーとかミュージシャンは教えることで食えている人が多い。
そもそも人口も多い。でも生徒さんは必ずしも舞台を見にこない。
教室を続けていってもアーティストとして活躍できる場があるわけではない。
講師をしていくことがどれくらい有効であるのか?

ーA
アーティストというポジションは狙っていない。
舞台でも講師でも選択肢があるのがいいのだと思う。
見ることとやることの断絶はやはりある。

ーQ
講師の対極にあるのがサークル。
サークルに行きさえすればただで教えてもらえるのに
なぜ人はお金を払って教室に通うのか?

ーA
知らない人のところに飛び込めない人がいる。
また教わりたいと思う人がいる。

ーコメント
10年以上自分のスタジオで教室をやっている。生徒は一番多い時で10人程度。
自宅で練習してこなくて、教室でコミュニケーションとりたい人が多かった。
メンバー固定になり、遊びにくる感覚になっていたようだ。
子供はもっとやりたい、もっとうまくなりたいという者が多い。
教室によって雰囲気が違う。
発表会をたてるとみんなやめない。

☆津村大樹「変容する大道芸とプラットフォームの重要性」

大道芸フェスティバル等で大道芸観賞は若者の趣味となった。
大道芸ファンがふえているにもかかわらず、必要とされているプラット
ホームが不足しているのではないか。検索しても場所がわからないので行けない等。
そこでGoogleアースを使ってパフォーマンスポイントをアーカイブしていこうと企画した。
大道芸のアーカイブは行われておらず後世に情報を残したい。


-Q
大道芸はどこまで?

-A
ストリートミュージシャンは入れない
とりあえずは大道芸フェスティバルを想定している
路上に限っている。

-Q
クラウドで皆で入力する形をとる?

-A
とりあえずはひとりで、まずは2014までを残そう


☆くろせひろやす「日本の中世におけるジャグリングについて」


私の発表予稿はこちら

-Q
歴史の専門家は何をやっていたかまで踏み込めない。その道のスペシャリストが見れば別のことがわかるかもしれないと私も考えたことがある。「中世」とタイトルにあるがこの発表の範囲は「古代から中世」ではないか

-A
そのとおり。当初は中世だけを解説するつもりで「中世」というタイトルにしたが、やはり通して説明する方がわかりやすくなると思い、古代から中世までの発表にしてしまった。


-Q
いま残っている散楽的要素は各地に残っている。伊勢太神楽や千葉における蜘蛛舞、高足、刀を使った神楽等。
ジャグリングを日本文化であるとすればいま残っているものに興味を持ってほしい

-A
私も江戸太神楽を学んでいる。綱渡りもおもしろいのだけれど、話が広くなりすぎるのでとりあえず別に考えている。

-Q
いろんな人がそれらの範疇を出入りしているので、視野を広くとらえておく方が良いのではないか

-A
アンテナは広くしておきたいと思っている。

-Q
江戸時代の手品について研究している。先週中世の手品について発表したばかり。
資料はプロのひとたちが職業としてなしていたもの。中世に趣味として演じていたものはないか。
私が見つけたのは年中行事絵巻の中で子供が遊んでいるもの。年表は年代と技の内容に注目して
まとめているが、どういう人や場所に注目するのも大切だと思われるがどう考えているか

-A
文書として残っているもので把握できているのは天皇や貴族の前で上演されたもののみ。
私はジャグラーなので何をやっていたかが一番気になっているが、演者や演じられた状況にも興味を持っている
遊びとして何が行われていたか?ということも気になっているが、遊びについては江戸時代まで下れば
いくつか文献があるが、それ以前ではまだみつけられていない。もし見つけたら私にも教えてほしい





☆上島敏昭(大道芸人 大道芸研究者)「大道芸からパフォーマンスへ・・・その連続性と断絶と」

70年代で小沢昭一が放浪芸のレコードを出した。
80年代になって坂野比呂志が大道芸をタイトルに掲げた内容の上演をするようになった。
昔はこういうことをやっていたとして大道芸をとりあげた。
がまのたたき売り、口上芸、舞台芸であるにもかからわず大道芸となった
1990年代、大道芸大会ができてきた。最初に大須、つぎに横浜で大道芸大会が発生。
とにかく街頭でやっちゃえ、それが大道芸。
絵解き、人間ポンプ、伝統的な大道芸がメインだったのが、ジャグリング、パントマイム
に変わっていった。パフォーマンスと呼ばれるのもそれ以降である

国会図書館キーワード検索で大道芸、放浪芸、パフォーマンスを検索した。
残念ながらパフォーマンスは性能などで使われていて意図した検索は困難。

1980年代現代用語の基礎知識、現代美術用語の解説でパフォーマンスがでる。
1985年がピーク パフォーマンスが流行語大賞、パフォーマンスが一般化。
朝日年鑑1984年版 芸能の分野、新劇、商業、伝統弦劇、寄席、エンターテインメント、舞踏。
85年、パフォーマンス、ダンスが追加されている、エンターテインメント、舞踊がなくなる。
パフォーマンスといえば 古事記の物乞いのしかた

パフォーマンスと名乗った表現がふえてきたころ、パフォーマンスと言えば
ローリーアンダーソン、ナムジュンパイク、如月小春だった。

60年代はハプニングと呼ばれていた。赤瀬川源平がその典型。
白衣をきて防塵マスクをして、メガネをしてほうきをもって集団で石灰を散布する
道具をもって街中、銀座に繰り出しておそうじパフォーマンス。伝染病でないかといわれた。
お札の模写を作品として発表、偽札事件になった。
そして裁判の記録と証拠品としてアートとして展示した。
秋山祐徳太子は東京都知事に立候補で有名。

80年代のパフォーマンスは、一発芸、その時代の雰囲気を味わないとわからない。
1980年 竹の子族 ローラー族、1981年 おれたちひょうきん族、
1984 CDプレイヤー、スリラー 映像がついた音楽、ロス疑惑。
原宿でみんなが踊っていた、ピーターフランクルも一世風靡セピアもいた。
高足、ジャグリング、パントマイム、街頭演劇いっぱいあった。
これは四条河原?原宿は渋谷と新宿の警察のあいだで権力の空白地帯。
反閇も見た!

それまでの大道芸とよばれるものと、竹の子族以降はパフォーマンスは違うもの。
1986年横浜でやったのは原宿のお祭り気分を継いでいる。
失われた20年が現在の大道芸の歴史。
バブルの芸能はかなりおおきなものになる。
85年以降のパフォーマンスははバブルの申し子だったのだろう




☆☆私の感想
皆がジャグリングやパフォーマンスを愛していて、皆に語りたい!という思いがとてもよく
あらわれていた場だった。それゆえとてもクロスオーバーなジャンルではあるが
それらすべての「愛」が伝わり、楽しい雰囲気がずっと続いていたのだと思う。
この機会を提供してくれたしんのすけさんに感謝。
この場をつくりあげた発表者、参加者の皆さんにも感謝。
かなりいろいろギリギリだったのですが、発表してよかった!
懇親会も大勢のかたと意見交換・名刺交換ができてたいへん楽しい時間をすごせた。
楽しすぎて、料理ほとんど食いそびれた(涙) でもカレーだけはしっかり食わせてもらいました
美味しかった。
そして最後の最後に残ったひとたちで二次会へ。
終電で帰るはずが2本目に乗った地下鉄が微妙に遅れて、途中からタクシー Orz
ほんとに盛り沢山な1日でしたよ
写真は二次会、みなさんお疲れ様でした。




PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
忍者ブログ [PR]