10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
題名:かがみもち第1回〜仙三・仙花の会〜
日時:2006年3月26日14:37-16:05
劇場:芸能花伝舎1-4(旧淀橋第三小学校、西新宿)
料金:500円
座席:最前列左方
番組:
鏡味仙三・鏡味仙花 曲芸(曲撥、傘回し)
鏡味仙三・鏡味仙花 茶番(オカメ登場)
三遊亭時松 反対車
鏡味仙三・鏡味仙花 お囃子(さくらさくら、荒城の月、獅子舞お囃子)
鏡味仙三 曲芸(ひょっとこ踊り&竹による曲撥)
鏡味仙花 曲芸(五階茶碗)
鏡味仙三・鏡味仙花 曲芸(曲笠)
この芸能花伝舎は、芸団協が廃校を利用して芸能文化の活動拠点としているもの
だそうです。現地につくとまさに小学校の建物がそのままで看板だけ「芸能花伝
舎」。もっとも芸能花伝舎とする際に内装工事はしたそうですが。
教室のひとつが多目的ホール?となっていました。パイプ椅子を並べて客席を
つくり、机を並べて毛氈をひいて高座としていました。曲芸は高座の上でなく、
床の上で行っていました。
場内満員、主催者も目算がまるで狂ったらしく、後から後からパイプ椅子を
運び込んでいました。最終的には客は60人近くいたと思われます。当初の読み
では20人程度だったんだそうです。
最初はふたりで曲撥です。撥を1本だけ持って、腰車(ビハインドザバックで
背中の横から通す)、指車(指による回転、フラリッシュ)。2本になって
送り取り(シャワー)、肩うちの撥(肩たたき)、タケコプター(ヘリコプター
スピン)、2本撥がクロスしてくっついたままくるくる回る。タケコプターって
昔からある芸なんですか?(^^;)
3本で、綾取り(カスケード)、山越し(ハーフシャワー、無回転)、
山越しの巴(ハーフシャワー、1回転)、あいばらい(ウィーブ?)、ごぼう抜き
(無回転で垂直に投げる)、中抜き(内側から4233)、外抜き(外側から4233)、
散らし取り(1up2up)。二人でやって、抜け取り(上下のスティール)、横取り
(左右のスティール)、片手の取りわけ(二人カスケード)。二人が向き合って、
3本、5本、6本によるパッシング(基本は2カウント)。
次は傘回し、まずは立てわけ(バランス技)。顎、親指、脳天、鼻に載せました。
次に骨だめし(傘の柄を後方に倒して傘の骨を口に咥える)、後光だめし(
傘をひっくり返して柄を前方に持ってきて傘の骨を脳天でバランス)。
鞠を回して、こべり渡り(傘の淵で回す)、八艘飛び(ジャンプ)。向かい
あって、鞠が1・2個のパッシング。そして乱回し。客にストップと声をかけ
させてそこで傘を止めて鞠が回転し続けるのを見せました。
金輪では、鼠の桁渡り(傘の淵で回す)、鞠のジャンプ、のの字の書き分け
(大きな円と小さな円、小さな円を続けて回す)。最後は枡で高速回転。
最初は緊張から1本の撥を取り落としてひやっとしましたが、その後は大きな失敗
もなく、見事なものでした。
次は茶番、仙花さんがおかめの仮面をかぶって漫才風のボケとつっこみを聞か
せてくれます。ボケはおかめ。体の動きがほとんどないのと脚本が中途半端な
気がしていまいち、これはいつごろから演じられていたものなのでしょうか?
時松さんは、汗を迸らしての熱演。車がジャンプするたびに、高座になっている
机が壊れるのではないかとちょっとヒヤリ。芸者をあげるところでいったん下げ
そうになり、私も拍手をしかけたのですが、、「こんな空気じゃ終われない!」
と再度走り出しました(^^;) 無事に上野駅までついて下げ。いやあお疲れ様。
お囃子は、笛と太鼓による合奏。仙花さんの笛は、、これからまだまだ進歩の
余地があって楽しみというところ。がんばりましょう。
ピンの曲芸、仙三さんはひょっとこの面をかぶって火を起こすマイム。火吹き
竹を1本〜3本使って火をおこしながらその竹で曲撥。最初の曲撥とだいたい同じ
パターン。竹は撥と違って穴が開いているのだから、指にはめるとか、紐を
通すとか、違うトリックを見てみたかった。最後に、火がつきやすいのはなぜだ?
ということで竹の中からかぐや姫の絵が出現、竹取物語だけに竹で月やすい?
仙花さんは、五階茶碗。テンポ良く載せていって、鞠ふたつはさんでのバランス、
扇子を途中に挟んで抜く、頭上ではずませる、紐でバランス等。最後は茶碗を
ばらさずにそのまま取り除いて棒の先を紙吹雪入りの皿にして、タコ糸で
スピン、皿の上からは紙吹雪が舞いました。この五階茶碗、安定感があって
なかなかよかった。
最後はざるの周りにテープを巻いたもので花笠とみたてての投げ物。
ゆびくるま、そくい(続飯?)づけ(ざるの底を手のひらで持って振り回しても
手から落ちない、皿でよくやられる曲芸、ところでどういう字?)、
あいばらい等。最後に二人での取り合いを撥とほぼ同一パターンで行いました。
ざるは合羽橋で2000円で買ってきたものだとか。ひらたいものでした。
花笠だと無理でしょうが、ざるだと途中で空気抜けるからパンケーキスロー
みたいなのとか撥とは違った動きができないものでしょうかねえ。
最後の最後に手ぬぐいや扇子があたる抽選会、チケットの半券を抽選箱に入れて
おいて5名が当選。私も手ぬぐいほしかったなあ。
初めて人前でやる芸も多数あるという勉強会の割には大きな失敗もなく、
見事に演じてくれました。500円という価格を考えると大満足です。
これから1年に1回やっていく予定だそうです。