初老初級ジャグラーの日記です。
ジャグリングを始めたのは2004年。ボールと傘を中心に投げたりまわしたりしてます。2005年1月にクラブを始めましたが、いまだに3クラブカスケードしかできません。花籠鞠、一つ鞠も始めましたが、まだ基本パターンもできません。
技の習得には通常言われている期間の4倍から5倍かかりますが、投げていること自体が好きなのでじわじわ続けています。
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書名:寄席の人たち―現代寄席人物列伝
著者:秋山 真志
出版社: 創美社 (2007/04)
ISBN-10: 4420310162
目次:
・寄席の空間を演出する席亭は隠れた名プロデューサー
末廣亭席亭 北村幾夫
・水戸大神楽宗家のプリンセスが
悩みと苦しみの果てにたどり着いた"ひとり高座"
大神楽 柳貴家小雪
・出囃子に亡き師匠の背中を思い出す、お囃子の業
お囃子 稲葉千秋
・引っ込み思案の少年が日本を代表する手品師になるまでの
紆余曲折と寄席の効用
手品 北見マキ
・子供の頭の中に絵を浮かばせた琴調の芸の力と講談の魔力
講談 宝井琴調
・飄々とした高座から醸し出される
和みと風情、頓知、機転......紙切り正楽の芸と人生
紙切り 林家正楽
・落語が好きで、噺家系図研究と寄席文字筆耕を
生涯の仕事にした男子の本懐
寄席文字書家 橘左近
・引っ込み思案で三味線と踊りがキライだった
少女が手にした天職の道
三味線漫談 三遊亭小円歌
・ドサ回り、キャバレー、大阪修行、寄席で揉まれ、洗練された
味わいと絶妙な"間"が生み出す、漫才の至芸
漫才 あした順子・ひろし
・二十一世紀に創作古典を手がける、根岸の師匠
落語 三笑亭夢丸
著者からのコメント:
これまで特定の噺家や色物芸人の評伝やルポはあまた出ている。
芸人だけでなく、席亭、寄席文字書家、お囃子さん......寄席を支えるさまざまな職業人
たちの職業=芸能を切り口にした人物ルポを書けたら、現代の寄席の有り様が立ち上がって
くるのではないかと考えた。他に噺家、講釈師、手品師、三味線漫談、紙切り、大神楽師、
漫才師、計10名の"寄席の人たち"を丹念に取材し、夢中で書き綴った。幸い、人選にも恵ま
れ、思わぬ人から思わぬ話がコロコロと飛び出した。師弟の葛藤、親子の葛藤、堅気から芸
人になるまでの葛藤......それぞれがさまざまな葛藤を抱えながらもそれを乗り越え、自分
の道をまっすぐに突き進んだことに、ぼくは爽やかな感動を覚えた。おかげさまで、悩みと
おかしみと波乱に満ちた人間ドラマがぎっしりと詰まった本ができあがった。
それぞれの芸能の歴史を書くことを己に課したため、歴史のよくわからない紙切りや三味
線漫談の稿では苦労した。芸能の淵源をたどることで、その芸能の性格をよく知ることがで
きる。中でも漫才という芸能がこの100年間でどれだけの変遷を経てきたか、驚くばかりで
ある。一見保守的に見える寄席演芸の世界も、江戸時代に隆盛を極めた八人芸や写し絵、百
眼などは完全に淘汰され、寄席の有り様も変貌を遂げた。古典落語や講談は例外としても、
100年、200年後、色物芸人や寄席の在り方がどんな変遷をたどっているかは推測を許さない
だろう。だからこそ、本書で21世紀初頭の寄席の姿を書き残し、後世の人たちにも伝えたい
と思った。幸い、これまでのところ本書を読んでくれた人は「とてもおもしろかった」、
「感動して涙が出た」、「寄席の空気が伝わってくる」、また、かなりの寄席通からも「初
めて知ることが多く、奥が深い。おもしろくてためになる、いい本だ」と、好評である。願
わくば、本書を読んで寄席の魅力に触れ、一人でも多くの方が寄席に足を運んでいただけた
ら、作者冥利に尽きる。
著者のコメントの通り、この本を読んだら寄席に行きたくなる。
当人たちの生い立ちに加えて、各職種の歴史がつづられている。
この本を読んで一番感心したのは、あした順子・ひろし。えー夫婦じゃなかったの?
踊り子と司会からはじまった二人が、コントやマジックやプロレス?!などさまざまな
流転の末に現在の境地に至る。首投げはプロレス技だったのね。
あの二人の漫才はほとんど同じことをやっているのに何度みてもほんわか楽しい。
絶妙の間が織り成す一瞬なのだろう。
大神楽は小雪さん。子供時代はたいへんな修行だったのだそうだ。
53ページ。
---
小雪は師匠の大反対を押し切り、落語協会にはいった。太神楽を社中でなくピンで
やりたかった。ピンの太神楽はこれまで前例のないことだった。
---
なぜピンでやりたかったのか理由が知りたいところ。ピンだとどうしても芸に制約が
できてしまう。また技の繋ぎの間も難しい。
各人の項の最初に当人たちからその職種になりたいひとへのアドバイスが書かれている。
小雪さんからのアドバイスは次の通り(34ページ)
---
なんで大神楽をやりたいのかを、まず考えた方がいいと思います。
ただおもしろい、格好いいだけでは続きません。落語の場合は「好きだから」
という理由で入門してもいいと思いますが、大神楽の場合はなんで好きなのか、
どうしてやりたいのかを追求しないと、必ず壁にぶつかるようになると思います。
---
小雪さんが落語と大神楽の違いをどのように捕らえているのか興味がわくところである。
大神楽の方が修行が厳しい?
正楽師匠の紙切りになりたい人のアドバイスもおもしろい。(170ページ)
---
まずはどんどん、どんどん紙をきることしかないですね。紙切って、なんでも見て
浅く広く知っておくこと。ただ紙を切るだけだったらこれといった資質はいらない
けれど、芸人として寄席に出るんだったら、寄席が好きじゃないと絶対にだめ。。(攻略)
---
とにかくどんどん切るべしか。紙切の注文ランキングもおもしろい。藤娘、花見、龍、
土俵入り、正楽、ドラえもん。。紙切りは言葉が通じなくても楽しめる。
その国に行くとご当地ものから切る、アラビアではラクダ、マダガスカルではパオパブ、
そして注文を受ける。外国の人は日本のものの注文が多いとか。日本の芸を見せるためには
日本のことを知らないといけない。
「クラシックやジャズ、ロックとかいろんな人たちと一緒にやってみたいですね。」
Blue Notes で正楽師匠の芸を見る日はくるのかなあ。見てみたいなあ。
著者:秋山 真志
出版社: 創美社 (2007/04)
ISBN-10: 4420310162
目次:
・寄席の空間を演出する席亭は隠れた名プロデューサー
末廣亭席亭 北村幾夫
・水戸大神楽宗家のプリンセスが
悩みと苦しみの果てにたどり着いた"ひとり高座"
大神楽 柳貴家小雪
・出囃子に亡き師匠の背中を思い出す、お囃子の業
お囃子 稲葉千秋
・引っ込み思案の少年が日本を代表する手品師になるまでの
紆余曲折と寄席の効用
手品 北見マキ
・子供の頭の中に絵を浮かばせた琴調の芸の力と講談の魔力
講談 宝井琴調
・飄々とした高座から醸し出される
和みと風情、頓知、機転......紙切り正楽の芸と人生
紙切り 林家正楽
・落語が好きで、噺家系図研究と寄席文字筆耕を
生涯の仕事にした男子の本懐
寄席文字書家 橘左近
・引っ込み思案で三味線と踊りがキライだった
少女が手にした天職の道
三味線漫談 三遊亭小円歌
・ドサ回り、キャバレー、大阪修行、寄席で揉まれ、洗練された
味わいと絶妙な"間"が生み出す、漫才の至芸
漫才 あした順子・ひろし
・二十一世紀に創作古典を手がける、根岸の師匠
落語 三笑亭夢丸
著者からのコメント:
これまで特定の噺家や色物芸人の評伝やルポはあまた出ている。
芸人だけでなく、席亭、寄席文字書家、お囃子さん......寄席を支えるさまざまな職業人
たちの職業=芸能を切り口にした人物ルポを書けたら、現代の寄席の有り様が立ち上がって
くるのではないかと考えた。他に噺家、講釈師、手品師、三味線漫談、紙切り、大神楽師、
漫才師、計10名の"寄席の人たち"を丹念に取材し、夢中で書き綴った。幸い、人選にも恵ま
れ、思わぬ人から思わぬ話がコロコロと飛び出した。師弟の葛藤、親子の葛藤、堅気から芸
人になるまでの葛藤......それぞれがさまざまな葛藤を抱えながらもそれを乗り越え、自分
の道をまっすぐに突き進んだことに、ぼくは爽やかな感動を覚えた。おかげさまで、悩みと
おかしみと波乱に満ちた人間ドラマがぎっしりと詰まった本ができあがった。
それぞれの芸能の歴史を書くことを己に課したため、歴史のよくわからない紙切りや三味
線漫談の稿では苦労した。芸能の淵源をたどることで、その芸能の性格をよく知ることがで
きる。中でも漫才という芸能がこの100年間でどれだけの変遷を経てきたか、驚くばかりで
ある。一見保守的に見える寄席演芸の世界も、江戸時代に隆盛を極めた八人芸や写し絵、百
眼などは完全に淘汰され、寄席の有り様も変貌を遂げた。古典落語や講談は例外としても、
100年、200年後、色物芸人や寄席の在り方がどんな変遷をたどっているかは推測を許さない
だろう。だからこそ、本書で21世紀初頭の寄席の姿を書き残し、後世の人たちにも伝えたい
と思った。幸い、これまでのところ本書を読んでくれた人は「とてもおもしろかった」、
「感動して涙が出た」、「寄席の空気が伝わってくる」、また、かなりの寄席通からも「初
めて知ることが多く、奥が深い。おもしろくてためになる、いい本だ」と、好評である。願
わくば、本書を読んで寄席の魅力に触れ、一人でも多くの方が寄席に足を運んでいただけた
ら、作者冥利に尽きる。
著者のコメントの通り、この本を読んだら寄席に行きたくなる。
当人たちの生い立ちに加えて、各職種の歴史がつづられている。
この本を読んで一番感心したのは、あした順子・ひろし。えー夫婦じゃなかったの?
踊り子と司会からはじまった二人が、コントやマジックやプロレス?!などさまざまな
流転の末に現在の境地に至る。首投げはプロレス技だったのね。
あの二人の漫才はほとんど同じことをやっているのに何度みてもほんわか楽しい。
絶妙の間が織り成す一瞬なのだろう。
大神楽は小雪さん。子供時代はたいへんな修行だったのだそうだ。
53ページ。
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小雪は師匠の大反対を押し切り、落語協会にはいった。太神楽を社中でなくピンで
やりたかった。ピンの太神楽はこれまで前例のないことだった。
---
なぜピンでやりたかったのか理由が知りたいところ。ピンだとどうしても芸に制約が
できてしまう。また技の繋ぎの間も難しい。
各人の項の最初に当人たちからその職種になりたいひとへのアドバイスが書かれている。
小雪さんからのアドバイスは次の通り(34ページ)
---
なんで大神楽をやりたいのかを、まず考えた方がいいと思います。
ただおもしろい、格好いいだけでは続きません。落語の場合は「好きだから」
という理由で入門してもいいと思いますが、大神楽の場合はなんで好きなのか、
どうしてやりたいのかを追求しないと、必ず壁にぶつかるようになると思います。
---
小雪さんが落語と大神楽の違いをどのように捕らえているのか興味がわくところである。
大神楽の方が修行が厳しい?
正楽師匠の紙切りになりたい人のアドバイスもおもしろい。(170ページ)
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まずはどんどん、どんどん紙をきることしかないですね。紙切って、なんでも見て
浅く広く知っておくこと。ただ紙を切るだけだったらこれといった資質はいらない
けれど、芸人として寄席に出るんだったら、寄席が好きじゃないと絶対にだめ。。(攻略)
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とにかくどんどん切るべしか。紙切の注文ランキングもおもしろい。藤娘、花見、龍、
土俵入り、正楽、ドラえもん。。紙切りは言葉が通じなくても楽しめる。
その国に行くとご当地ものから切る、アラビアではラクダ、マダガスカルではパオパブ、
そして注文を受ける。外国の人は日本のものの注文が多いとか。日本の芸を見せるためには
日本のことを知らないといけない。
「クラシックやジャズ、ロックとかいろんな人たちと一緒にやってみたいですね。」
Blue Notes で正楽師匠の芸を見る日はくるのかなあ。見てみたいなあ。
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