初老初級ジャグラーの日記です。
ジャグリングを始めたのは2004年。ボールと傘を中心に投げたりまわしたりしてます。2005年1月にクラブを始めましたが、いまだに3クラブカスケードしかできません。花籠鞠、一つ鞠も始めましたが、まだ基本パターンもできません。
技の習得には通常言われている期間の4倍から5倍かかりますが、投げていること自体が好きなのでじわじわ続けています。
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書名:天皇陛下万歳とお笑い漫才―伝統芸能の謎を解く
著者:華房 良輔
単行本: 233ページ
出版社: 解放出版社 (2003/04)
ISBN-10: 4759251286
内容(「MARC」データベースより):
「伝統芸能」における数々の疑問を解き、定説となっている諸論に異を唱え、
著者なりの解釈を提示する。「芸能と差別」についても言及。『上方芸能』連載等
に加筆。
目次:
第1章 チャリはどこから来たのか
第2章 天皇陛下万歳と吉本の漫才と
第3章 とうとうたらりの謎
第4章 獅子舞のルーツを探る
第5章 傀儡師の源流を遡る
第6章 でんがくはうまい、田楽はおもしろい
第7章 扇に潜む差別の妖雲
第8章 芸能者はなぜ差別されたのか
”バンザイ”というのは中国の皇帝への歓声「マンセイ」(千秋万歳、長寿を祈る)
からきてたのね。本来は拝跪して言うところを動作は伝わらなかったとか。
日本ではじめてやったのは明治22年2月21日。
万歳も祝福芸としてはじまった。「千秋万歳」「万歳楽」のどちらかの
短縮形であろうとのこと。著者は千秋万歳からきたという立場をとっている。
才蔵市はなかったんじゃないかという説が出ている。小沢昭一氏が調査した
そうだ。私もこの才蔵市はどうも辻褄があわないなあと感じている。
門付け芸は多かったので、受けるためにどんどんエロが強くなっていったそうだ。
まあ今も昔も受けるネタはかわらないというところだろうか。
獅子舞のルーツをさぐるという章には、伊勢大神楽と放下芸の歴史に軽くふれた
あと、獅子舞の意味や起源をさぐっている。ひとり獅子舞はシャーマン、
朝鮮、中国の獅子舞と類似点は多いが、相違点も多いので、朝鮮から渡来した
という説には疑問を呈している。
綾採の曲では三拍子と四拍子の混合拍子(雅楽では夜多羅拍子)で人々を
トランスに導くとか。
扇には顔を隠すという役割と相手に息を吹きかけないようにするというふたつの
役割があったそうだ。
芸能の民が差別されたのは次の理由にあるらしい
・過当競争に陥って雑役にも従事することになり、生活基盤が不安定
・穢れを清めることで穢れが当人にのりうつり、当人が差別されるようになる
・農民からみるとサービス業は非生産者であり、働きもせずに遊ぶ者に反発した
・江戸時代は幕府がどこにでもはいれる芸能民にスパイの役目をさせた
芸能の民の中でも差別があったのだそうだ。猿回しはエタ非人ではないという
地位を勝ち取って他を差別した。門付芸でも門の門の外でやるか、庭先で
やるか、座敷にあがってやるか、で互いを差別した。早い時期に大道から
小屋に移動した芸ほど他を見下している。
うーん、なんというか世の中に差別の種はつきまじといいますか。。。
この本、いろんなことを書こうとして話があっちいきこっちいきする上に
記録と自分の説が入り乱れて書かれているのですごく読みにくい。
結論がどれだかわからない節もある。おもしろい話もかなり書いてあるのだが。
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