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初老初級ジャグラーの日記です。 ジャグリングを始めたのは2004年。ボールと傘を中心に投げたりまわしたりしてます。2005年1月にクラブを始めましたが、いまだに3クラブカスケードしかできません。花籠鞠、一つ鞠も始めましたが、まだ基本パターンもできません。 技の習得には通常言われている期間の4倍から5倍かかりますが、投げていること自体が好きなのでじわじわ続けています。
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書名:海外公演事始
著者:倉田善弘
出版社:東京書籍 (1994/11)
ISBN-10: 4487722373
目次:
  序章 明治の海外公演
  第1章 軽業師の海外雄飛
  第2章 洋行した烏森芸者
  第3章 ふたつの演劇団
  終章 海外公演一覧
内容(「MARC」データベースより)
初の海外渡航者の軽業師、万博に出場した芸者たち等、海外へ出掛けた芸能関係者の動きを追跡し彼らが日本へ何を持ち帰ったのかを探る。欧米の日本人観のルーツや国際化を急務とする日本側の思惑を描く。

パスポート・ビザ申請などの公的記録や新聞記事など膨大な資料を基に、幕末から
明治に海外進出した日本人の実情に迫っている。文書を丹念にさぐったアプローチ
が素晴らしい。記事や申請書類の名前がつき合わされていくところは、ミステリー
を解いているようにも思える。
曲芸では、足芸、曲独楽、胡蝶の舞、鞠と撥、が外国人に新鮮に思えたらしい。
太神楽関連では栗田勝之進と鏡味仙太郎のふたりの名前が出てくる。
明治18年4月6日ボストン発の通信文では、栗田勝之進が鞠と撥で出演したことを
報じている。103ページ。
「同人は立派な当国の婦人を妻に娶り夫婦にて舞台に出で、同人は鼓槌(ばち)を
投げくれは細君之れを受け取り、丁度我か太神楽にて親方に頭をコツコツ名倉縷々
小僧のすることをなし居れとも、夫婦とも評判よく、立派な我か堂々たる顕官と
等しき生計を営みいる由」
夫婦でコントをいれながらパッシングを行ったということだろうか。
勝之進はオーストラリアのAnnie Henning と結婚したいと願い出た文書が残って
いるそうだ。国際結婚での撥のパッシングはさぞかし見ものだったろう。
仙太郎が明治34年報知新聞「太神楽の洋行談」として連載したものが、
「仙太郎の聞き書」として載っていた。ロンドンの劇場で圧倒されたこと、
レットオーライという名の綱渡りがいたことなどが書かれている。
ロンドンの劇場は当時は凄かったのだと思うが。。いまは古色蒼然ですな。
この洋行談は全部通して読んでみたいものだ。
国立国会図書館にはあるようなので機会があったら参照してみようと思う。
http://opac.ndl.go.jp/Process?MODE_10100001=ON&SEARCH_WINDOW_INFO=01&THN=23&INDEX_POSITION=13&DB_HEAD=01&SORT_ORDER=01&SHRS=RUSR&QUERY_FILE=8061459414_651185&TA_LIBRARY_DRP=99&DS=0&CID=000007563463&SS=03&SSI=2&SHN=23&SIP=14&LS=8061459414


後書きから参照した資料と所蔵機関名を記しておく。
色々なデータを調べる場所がわかってうれしい。

外務省外交史料館:
海外行人名表、航海人名細鑑、海外旅券下付表、海外行免状書類、邦人被傭雑件、海外渡航関係雑件、内外人民結婚雑件、巴里博覧会ニ本邦芸妓ノ渡航方奥宮健之及仏人「ロバート、ミッショ」等ニ於テ計画1件

東京都公文書館:
明治5年官省進達往復留、壬申記事類簒、庶政要録海外行ノ部、海外旅券下付人名簿、海外旅券願人名簿

国立国会図書館:
市中取締書留、海外行人名調、グラフィック、ル・モンド・イリュストレ

神奈川県立博物館:
絵入ロンドンニュース

横浜開港資料館:
イリュストラシオン、ル・モンド・イリュストレ、ノース・チャイナ・ヘラルド、ブルーム・コレクション中の諸書

東京大学明治新聞雑誌文庫:
日本の新聞・雑誌各種、絵入ロンドンニュース

東京大学情報メディア研究資料センター:
タイムズ、ル・タン、ニューヨークタイムズ

東京大学史料編纂所:
日本関係海外史料(イギリス国所在文書)

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