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初老初級ジャグラーの日記です。 ジャグリングを始めたのは2004年。ボールと傘を中心に投げたりまわしたりしてます。2005年1月にクラブを始めましたが、いまだに3クラブカスケードしかできません。花籠鞠、一つ鞠も始めましたが、まだ基本パターンもできません。 技の習得には通常言われている期間の4倍から5倍かかりますが、投げていること自体が好きなのでじわじわ続けています。
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書名:日本の芸談7 雑芸
出版社: 九芸出版 (1979/05)
ASIN: B000J7X9YS
目次:
    たいこ持ち   桜川忠七
    天勝一代記   初世松旭斎天勝
    仁輪加ばなし  一輪亭花咲
    太神楽     鏡味小仙
    みすのかげから 橘つや

第12代鏡味小仙親方のインタビューが掲載されている。
まずびっくりしたのはこの親方も左利きだったということ。
左右非対称の太神楽曲芸を学ぶには左利きは不都合だと思うのだけれど。
太神楽の歴史や親方の修行時代のエピソードが語られている。

「やはり太神楽は平場の芸-大道芸が本来の姿だと思っています。」

寄席芸のように時間的制約が大きい場にでると本来の形が崩れ、
やらない演目は忘れていくということが書かれている。TV出演など
すればなおさらなのでしょうね。
「しゃべり」については次の通り。

「太神楽では「しゃべり」も芸のうちです。チャリがなければ太神楽
 ではない。だからといって、舞台で野球のことなどしゃべったら万
 才になってしまう。それなりのきまりがあって、演ずる人なりに工
 夫をしていくもので、鷹揚として飄逸な味が、太神楽のしゃべりな
 のです。」

     傘の曲
「てな調子です。テンポの早い万才等と比較すると、なんとも悠長な
 掛け合いぶりでしょう。それが「情緒」ともいえます。旧い江戸の
 名残りの。。。」

悠長で鷹揚として飄逸な味を出してかつ今の観客に適合したチャリを
作り出すというのが、現代の課題かもしれない。
軍隊時代や、天皇陛下の御前で曲芸をお目にかけた思い出話もあり。
軍は部隊同士で競うので、曲芸専任になって楽な思いができたとか。
芸は身を助くですねえ。
終りは籠鞠の話。太夫と後見で両者の「呼吸」と「間」を合致させて
太神楽の「おかしみ」を構成していくものだそうだ。

「だが、映画などでは二枚目は大根役者でもできるが、脇役が下手だと
 その作品が台無しになる、と言われているのと同じで『太夫の役であ
 る曲芸は莫迦でもできるが、後見は莫迦じゃ勤まらない』」

やはり大切な後見、でも最近では後見の役割はいまひとつ小さくなって
いるような気がする。時代の流れに対応しているのか、はたまた人手
不足のためなのか。。。
仙翁親方から聞かされていた12代目のエピソードとあわせてみると、
色々考えさせられる芸談だった。
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