初老初級ジャグラーの日記です。
ジャグリングを始めたのは2004年。ボールと傘を中心に投げたりまわしたりしてます。2005年1月にクラブを始めましたが、いまだに3クラブカスケードしかできません。花籠鞠、一つ鞠も始めましたが、まだ基本パターンもできません。
技の習得には通常言われている期間の4倍から5倍かかりますが、投げていること自体が好きなのでじわじわ続けています。
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題名:ジャグリングステージ裏方ワークショップ
日時:2011年2月5日14:00-17:00
会場:BumB(東京スポーツ文化館)研修ルームA
料金:1500円
講師:浅井美保氏
内容:
「舞台を作るに当たっての基礎知識」
舞台上の基礎知識
舞台のタブー
照明さんの役割と仕事の範囲
照明の演出効果(色、常吊りの照明の意味、照らし方の意味)
音響さんの役割と仕事の範囲
舞台監督の役割と仕事の範囲
当日までの段取りの進め方
☆ホールに専門家がはいっている理由
少し大きなホールには通常音響や照明の専門家がはいっている。
扱うものに熱や消費電力が非常に大きく危険なものが非常に多いから。
音響だと電流、電圧を考えないと、ホールのブレーカーを簡単に落とせる。
ブレーカーを落とす事故を発生させるとホール出入り禁止になるかもしれない。
また火災の危険がある。
☆照明について
・カラーフィルター
照明ではゼラチンフィルターを使っている、略称「ゼラ」。
色番号というのがある。0番台から90番台まで。0番台無色、10番台ピンク系等。
ただしメーカーによって番号が異なる。外国フィルターの色系列は三桁のものがある。
Lee Filter は色がものすごく鮮やか、どうしてもこの色を出したいというときに使う。
背景に水玉模様、波の模様を出す場合も照明で行う。
照明機材前にアイテムをおく影絵があり、ネタは金属、手作業で作成する場合もある。
☆舞台の吊りもの
セシオン杉並ホール舞台平面図を参照しての説明。「 吊りもの」は上から下げるものすべて。
・ホリゾント幕
一番後ろにあるのが白い幕(ホリゾント幕)、これを照らすのがアッパーホロゾントライト、
ロアーホリゾントライト、これらでホリゾント幕に色をつける。
・バック幕
黒い幕である。別名オオグロ。ホリゾント幕のように何か投影するのではない。
光り物を使う場合では真っ暗にしたい。そこでオオグロを使う。
幕自体はホールによっては上にあがったり、巻き上げられたり左右に開いたりする。
・バトン
ステージの前から奥に向かって1,2,3,と番号がふられる。
吊りものと言われる風景を変えるようなものを下げておく。
星球、(星空にするため)をさげることもある。
バトンに美術幕や照明機材をさげることができる。
・正面反射板
普通の舞台では使わない。音もので反響をコントロールするために使う。
布は音を吸うので、反射板をおろして反響を保つ。
・一文字幕
上にある横に長い黒い幕、この幕の裏に照明がある。
幕を下ろせば照明機材が客から見えないようにする。
・袖幕
ステージの袖を隠す幕。袖幕も何枚もある。
・サスペンションライト
小屋に常吊りのライトのバトン、全部下に向けてコンセントだけぬいて設置されている。
ホールによっては色がはいった状態のものもある。
地灯りと呼ばれる暗い青(72番)ははいっていることが多い。
暗転だけれどなんとなく人影がわかるような照明に使う。色をいれない地灯りもある。
暗転というシーンは絶対にあるので一個絶対使うであろうということでしまわずにかけてある。
・引割幕
真ん中までしまり左右に引いてあける。
舞台を横半分に前と後ろにわけることができる。ステージを客が見える前と見えない後ろ
にわけられる。前半分でショーを続け、後ろ半分で準備を行う演出ができる。
・ボーダーライト
準備用のライト。照明の仕込みをしているときに使う。
・暗転幕
引割幕と同じ役割、上から下に降りてくることが多い。文字通り暗転をするための幕。
・緞帳
一番客席よりの幕でたいていの場合豪華。
小さいホールでない限り総刺繍などどうなっているんだろうというくらい高い。
ちょっとさわると目が飛び出るくらい怒られる。
緞帳が降りるときに時間がかかることも多く、事前に緞帳が降りる速度をはかることもある。
降りている緞帳の下にいくとすごく怒られる。緞帳の下部には重い鉄管がはいっているので
当たると死ねる。吊られているものはすごく重い、ちょっとしたことで怪我をするので気をつける!
☆ホールの仕事
区民ホール・XX文化会館など公共ホールについてのおはなし。
・音響
音響の仕事は音をきれいに聞かせるのが仕事。バウンダリーマイクでタップ
ダンスの靴音をとったり、アマイクでフラグのばさばさする音をとったり。
こういうものがでてきたらこういうものがくるだろう、という
マイクを通したときにイメージしたとおりの音でない場合は意外と多い。
音響さんの仕事はその音をそれらしくさせる。
機材の癖があり、マイク・ケーブル・ミキサーによって音がかわる。
それらの機材をつかって期待している音を出す。
ケーブル配線はビデオ機器の配線ができれば十分できる。
音響の課題は音の質を確保する、それとハウリング対策。
ハウリング発生する周波数だけ落としてとか、倍音を切ることでハウリングを
おさえるとか、いろいろノウハウがある。
耳を大切にするために、仕事以外ではイヤホンで音を聞いたりしない。
・照明
フロアコンセントは一口20Aないし30A程度がとれる。
照明の消費電力は単純にW数を足してかまわないので、それでコンセントの容量を
超えないように配線する。
ブレーカーがホールで一つのことがあるので、一口の容量をオーバーしていても
すぐにブレーカーが落ちるとは限らない。しかし加熱や火災の可能性がある。
・舞台監督
ホールにおける舞台監督はいわばなんでもやさん。「舞台監督の仕事」という本がある。
ジャグリングステージの舞台監督はタイムキーパーをかねていることが多いようだ。
タイムキープ、スタッフの総まとめ、演出の責任者的な物、緞帳管理、道具を組み立てたり、
発注したり、リハーサルのスケジュールを流したり、本当に雑用を全部やる(映画監督とは大違い)
自分だけではできないので助手を使うこともある。
・舞台プラン
劇場に出さねばならないことがある。
出演者、責任者、スタッフリスト、プログラム、タイムスケジュールなど。
・ホールスタッフとうまくやっていくためには
まずしっかり「挨拶」をする。大きな声を出す人が多いので、大声だからといって怒っ
ているとは限らない。大きな声をだして安全を確保している場合もある。
わからないことがあれば素直に聞く。コミュニケーションをとることがとても大切。
少し知っている程度の知識しかなければ、知っていることでも確認のために
話を聞く方がよい。話を聞いても忘れた場合「一度教えてもらったのですが、
不安なのでもう一回教えてくれませんか?」と丁寧にお願いしよう。
スタッフさんへ弁当を提供すると好感度アップ!その時はコンビニ弁当などではなく
仕出し弁当で温かければなおよし。弁当が出ればテンションがあがる!
控室のお茶とおやつもきらさない。
舞台の上は危険なことがたくさんあるので整理整頓を心がける。そして時間を守る。
また外注の舞台関係者は関係者の誰に聞いてもなんでもわかると思っている。
そこでXXと思いますとか、適当な矛盾した回答をしてしまうと困ったことが起きる。
誰がわかるかわからない状態で人を探しに行って時間が浪費されても困ってしまう。
全てにはっきり答えられる人が舞台にいるのが望ましい。
☆Q&A
Q:舞台作りに慣れていないパフォーマの意図を、どのように専門家に伝えればよいのか
A:パフォーマはしばしば「この照明をつけてほしい」というがこれはあまりよくない。
上から照らすと孤独な感じ、横から照らすとシリアスな感じ、などという約束が
あるが、「照明をつけてほしい」と言われてもそれを本当に狙っているのかどうか
わからない。
照明さんの腕を信用して、こういうふうな表現をしたい(さびしい感じ、派手な感じ)
のでお願いできませんか、あなたの考えだとどのようになるのかできますか?
と相談を持ちかけて専門家に調整をしてもらい一緒に作っていく形が良い。
専門家に作ってもらって、そこから修正する、場あたりはそういう時間。
Q:事前に用意する文書としてどのようなものを想定すればよいか。パフォーマに図面にして
出せといっても、とんでもない図面がでてくる場合が多い。現在は音響照明のキューを
中心にかいているが、どういうふうにリクエストを伝えるのが一番良いのか迷っている。
A:まず台本に、誰々さんがなにをやる、音響、照明のタイミング、だしはけ、時間でちゃんと
決められて書いてあればよい。文章で書いてOK。音響・照明さんも書きこみたいことが
あるので台本上に余白をつくっておく。
台本家がパフォーマと打ち合わせて、台本に書き記す形で舞台監督・照明などの専門家に
伝える形が良いだろう。
後でひらめきそうなこと(ひょっとするとミラーボールが必要になるかも、、)も
念のため書いておくと、事前に準備してくれる可能性が増えるので後の変更が楽になる。
パフォーマに直接台本書かせると、たとえば舞台に脚立を置いて始める場合「中央に脚立」
とだけ書いて、どんなサイズ?どんな向き?などわからない場合が多い。
またプランだけではなく表現したいものがあると助かる。
パフォーマのビデオを見せて打ち合わせることも演出の理解を促進する。
Q:1日のスケジュールをどう組めばよいのか?
費用の関係で前の日の仕込みができない当日のみ仕込みで、昼夜公演を行うには?
A:当日仕込みで照明と音響もはいるとすると、自分たちでやってべたあかりだったらできる。
演出的に照明を仕込んでほしいというのが一個でもあるときびしい
会場入り:9時とする
照明と音響の仕込み:だいたい2時間 (9-11)
仕込んだ照明の調整:1時間 照明しかいられない、他は追い出される (11-12)
音響調整:1時間 マイク・楽器などをつかうと時間がかかる(12-13):
休憩:30分(13-13:30)
場当たり:照明や音のチェック 30分 (13:30-14)
ゲネプロ: 1時間か1時間半 (14-15:30)
開場:15:30
開演:16:00
終演:17:30
客出し+客席整理:17:30-18:00
開場:18:30
開演:19:00
これだと出演者・スタッフが食事する時間がないし、表方の受付は立ちっぱなし。
このようなスケジュールでやるならばこのような厳しいスケジュールであることを
事前に周知しておく必要がある。
当日にこのようなタイムスケジュールを出されてもやる気がおきない。
打ち合わせ自体は金がかかるものではないので、事前に念入りに行うこと。
金がだせないとか前日にできないとかいうのは開催する側の課題なので、それを
客にしわよせしないこと、
厳しいスケジュールも増員である程度対応できる。受付も交代制にすれば休憩がとれる。
またボードビル形式で間に常に司会がはいるのであれば、終わりを司会で引き取って
切ってしまうことで繋ぐためのリハを省略できる。
また裏方さんのスケジュールも人単位で事前に計画しておく。XX時にきて適当に
やってください、でうまく行くのは相手がクオリティが高い場合だけ。スタッフ
各自のクオリティでやるなら人に金をかける、かねが出せないのであれば事前に
入念に計画・打ち合わせをする
以上
講演後に講師の浅井さんと記念撮影をさせていただきました
日時:2011年2月5日14:00-17:00
会場:BumB(東京スポーツ文化館)研修ルームA
料金:1500円
講師:浅井美保氏
内容:
「舞台を作るに当たっての基礎知識」
舞台上の基礎知識
舞台のタブー
照明さんの役割と仕事の範囲
照明の演出効果(色、常吊りの照明の意味、照らし方の意味)
音響さんの役割と仕事の範囲
舞台監督の役割と仕事の範囲
当日までの段取りの進め方
☆ホールに専門家がはいっている理由
少し大きなホールには通常音響や照明の専門家がはいっている。
扱うものに熱や消費電力が非常に大きく危険なものが非常に多いから。
音響だと電流、電圧を考えないと、ホールのブレーカーを簡単に落とせる。
ブレーカーを落とす事故を発生させるとホール出入り禁止になるかもしれない。
また火災の危険がある。
☆照明について
・カラーフィルター
照明ではゼラチンフィルターを使っている、略称「ゼラ」。
色番号というのがある。0番台から90番台まで。0番台無色、10番台ピンク系等。
ただしメーカーによって番号が異なる。外国フィルターの色系列は三桁のものがある。
Lee Filter は色がものすごく鮮やか、どうしてもこの色を出したいというときに使う。
背景に水玉模様、波の模様を出す場合も照明で行う。
照明機材前にアイテムをおく影絵があり、ネタは金属、手作業で作成する場合もある。
☆舞台の吊りもの
セシオン杉並ホール舞台平面図を参照しての説明。「 吊りもの」は上から下げるものすべて。
・ホリゾント幕
一番後ろにあるのが白い幕(ホリゾント幕)、これを照らすのがアッパーホロゾントライト、
ロアーホリゾントライト、これらでホリゾント幕に色をつける。
・バック幕
黒い幕である。別名オオグロ。ホリゾント幕のように何か投影するのではない。
光り物を使う場合では真っ暗にしたい。そこでオオグロを使う。
幕自体はホールによっては上にあがったり、巻き上げられたり左右に開いたりする。
・バトン
ステージの前から奥に向かって1,2,3,と番号がふられる。
吊りものと言われる風景を変えるようなものを下げておく。
星球、(星空にするため)をさげることもある。
バトンに美術幕や照明機材をさげることができる。
・正面反射板
普通の舞台では使わない。音もので反響をコントロールするために使う。
布は音を吸うので、反射板をおろして反響を保つ。
・一文字幕
上にある横に長い黒い幕、この幕の裏に照明がある。
幕を下ろせば照明機材が客から見えないようにする。
・袖幕
ステージの袖を隠す幕。袖幕も何枚もある。
・サスペンションライト
小屋に常吊りのライトのバトン、全部下に向けてコンセントだけぬいて設置されている。
ホールによっては色がはいった状態のものもある。
地灯りと呼ばれる暗い青(72番)ははいっていることが多い。
暗転だけれどなんとなく人影がわかるような照明に使う。色をいれない地灯りもある。
暗転というシーンは絶対にあるので一個絶対使うであろうということでしまわずにかけてある。
・引割幕
真ん中までしまり左右に引いてあける。
舞台を横半分に前と後ろにわけることができる。ステージを客が見える前と見えない後ろ
にわけられる。前半分でショーを続け、後ろ半分で準備を行う演出ができる。
・ボーダーライト
準備用のライト。照明の仕込みをしているときに使う。
・暗転幕
引割幕と同じ役割、上から下に降りてくることが多い。文字通り暗転をするための幕。
・緞帳
一番客席よりの幕でたいていの場合豪華。
小さいホールでない限り総刺繍などどうなっているんだろうというくらい高い。
ちょっとさわると目が飛び出るくらい怒られる。
緞帳が降りるときに時間がかかることも多く、事前に緞帳が降りる速度をはかることもある。
降りている緞帳の下にいくとすごく怒られる。緞帳の下部には重い鉄管がはいっているので
当たると死ねる。吊られているものはすごく重い、ちょっとしたことで怪我をするので気をつける!
☆ホールの仕事
区民ホール・XX文化会館など公共ホールについてのおはなし。
・音響
音響の仕事は音をきれいに聞かせるのが仕事。バウンダリーマイクでタップ
ダンスの靴音をとったり、アマイクでフラグのばさばさする音をとったり。
こういうものがでてきたらこういうものがくるだろう、という
マイクを通したときにイメージしたとおりの音でない場合は意外と多い。
音響さんの仕事はその音をそれらしくさせる。
機材の癖があり、マイク・ケーブル・ミキサーによって音がかわる。
それらの機材をつかって期待している音を出す。
ケーブル配線はビデオ機器の配線ができれば十分できる。
音響の課題は音の質を確保する、それとハウリング対策。
ハウリング発生する周波数だけ落としてとか、倍音を切ることでハウリングを
おさえるとか、いろいろノウハウがある。
耳を大切にするために、仕事以外ではイヤホンで音を聞いたりしない。
・照明
フロアコンセントは一口20Aないし30A程度がとれる。
照明の消費電力は単純にW数を足してかまわないので、それでコンセントの容量を
超えないように配線する。
ブレーカーがホールで一つのことがあるので、一口の容量をオーバーしていても
すぐにブレーカーが落ちるとは限らない。しかし加熱や火災の可能性がある。
・舞台監督
ホールにおける舞台監督はいわばなんでもやさん。「舞台監督の仕事」という本がある。
ジャグリングステージの舞台監督はタイムキーパーをかねていることが多いようだ。
タイムキープ、スタッフの総まとめ、演出の責任者的な物、緞帳管理、道具を組み立てたり、
発注したり、リハーサルのスケジュールを流したり、本当に雑用を全部やる(映画監督とは大違い)
自分だけではできないので助手を使うこともある。
・舞台プラン
劇場に出さねばならないことがある。
出演者、責任者、スタッフリスト、プログラム、タイムスケジュールなど。
・ホールスタッフとうまくやっていくためには
まずしっかり「挨拶」をする。大きな声を出す人が多いので、大声だからといって怒っ
ているとは限らない。大きな声をだして安全を確保している場合もある。
わからないことがあれば素直に聞く。コミュニケーションをとることがとても大切。
少し知っている程度の知識しかなければ、知っていることでも確認のために
話を聞く方がよい。話を聞いても忘れた場合「一度教えてもらったのですが、
不安なのでもう一回教えてくれませんか?」と丁寧にお願いしよう。
スタッフさんへ弁当を提供すると好感度アップ!その時はコンビニ弁当などではなく
仕出し弁当で温かければなおよし。弁当が出ればテンションがあがる!
控室のお茶とおやつもきらさない。
舞台の上は危険なことがたくさんあるので整理整頓を心がける。そして時間を守る。
また外注の舞台関係者は関係者の誰に聞いてもなんでもわかると思っている。
そこでXXと思いますとか、適当な矛盾した回答をしてしまうと困ったことが起きる。
誰がわかるかわからない状態で人を探しに行って時間が浪費されても困ってしまう。
全てにはっきり答えられる人が舞台にいるのが望ましい。
☆Q&A
Q:舞台作りに慣れていないパフォーマの意図を、どのように専門家に伝えればよいのか
A:パフォーマはしばしば「この照明をつけてほしい」というがこれはあまりよくない。
上から照らすと孤独な感じ、横から照らすとシリアスな感じ、などという約束が
あるが、「照明をつけてほしい」と言われてもそれを本当に狙っているのかどうか
わからない。
照明さんの腕を信用して、こういうふうな表現をしたい(さびしい感じ、派手な感じ)
のでお願いできませんか、あなたの考えだとどのようになるのかできますか?
と相談を持ちかけて専門家に調整をしてもらい一緒に作っていく形が良い。
専門家に作ってもらって、そこから修正する、場あたりはそういう時間。
Q:事前に用意する文書としてどのようなものを想定すればよいか。パフォーマに図面にして
出せといっても、とんでもない図面がでてくる場合が多い。現在は音響照明のキューを
中心にかいているが、どういうふうにリクエストを伝えるのが一番良いのか迷っている。
A:まず台本に、誰々さんがなにをやる、音響、照明のタイミング、だしはけ、時間でちゃんと
決められて書いてあればよい。文章で書いてOK。音響・照明さんも書きこみたいことが
あるので台本上に余白をつくっておく。
台本家がパフォーマと打ち合わせて、台本に書き記す形で舞台監督・照明などの専門家に
伝える形が良いだろう。
後でひらめきそうなこと(ひょっとするとミラーボールが必要になるかも、、)も
念のため書いておくと、事前に準備してくれる可能性が増えるので後の変更が楽になる。
パフォーマに直接台本書かせると、たとえば舞台に脚立を置いて始める場合「中央に脚立」
とだけ書いて、どんなサイズ?どんな向き?などわからない場合が多い。
またプランだけではなく表現したいものがあると助かる。
パフォーマのビデオを見せて打ち合わせることも演出の理解を促進する。
Q:1日のスケジュールをどう組めばよいのか?
費用の関係で前の日の仕込みができない当日のみ仕込みで、昼夜公演を行うには?
A:当日仕込みで照明と音響もはいるとすると、自分たちでやってべたあかりだったらできる。
演出的に照明を仕込んでほしいというのが一個でもあるときびしい
会場入り:9時とする
照明と音響の仕込み:だいたい2時間 (9-11)
仕込んだ照明の調整:1時間 照明しかいられない、他は追い出される (11-12)
音響調整:1時間 マイク・楽器などをつかうと時間がかかる(12-13):
休憩:30分(13-13:30)
場当たり:照明や音のチェック 30分 (13:30-14)
ゲネプロ: 1時間か1時間半 (14-15:30)
開場:15:30
開演:16:00
終演:17:30
客出し+客席整理:17:30-18:00
開場:18:30
開演:19:00
これだと出演者・スタッフが食事する時間がないし、表方の受付は立ちっぱなし。
このようなスケジュールでやるならばこのような厳しいスケジュールであることを
事前に周知しておく必要がある。
当日にこのようなタイムスケジュールを出されてもやる気がおきない。
打ち合わせ自体は金がかかるものではないので、事前に念入りに行うこと。
金がだせないとか前日にできないとかいうのは開催する側の課題なので、それを
客にしわよせしないこと、
厳しいスケジュールも増員である程度対応できる。受付も交代制にすれば休憩がとれる。
またボードビル形式で間に常に司会がはいるのであれば、終わりを司会で引き取って
切ってしまうことで繋ぐためのリハを省略できる。
また裏方さんのスケジュールも人単位で事前に計画しておく。XX時にきて適当に
やってください、でうまく行くのは相手がクオリティが高い場合だけ。スタッフ
各自のクオリティでやるなら人に金をかける、かねが出せないのであれば事前に
入念に計画・打ち合わせをする
以上
講演後に講師の浅井さんと記念撮影をさせていただきました
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