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初老初級ジャグラーの日記です。 ジャグリングを始めたのは2004年。ボールと傘を中心に投げたりまわしたりしてます。2005年1月にクラブを始めましたが、いまだに3クラブカスケードしかできません。花籠鞠、一つ鞠も始めましたが、まだ基本パターンもできません。 技の習得には通常言われている期間の4倍から5倍かかりますが、投げていること自体が好きなのでじわじわ続けています。
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書名:路上のエスノグラフィ―ちんどん屋からグラフィティまで
著者:吉見俊哉(編さん), 北田暁大(編さん)
出版社: せりか書房 (2007/04)
ISBN-10: 4796702776



次の3点に注目したフィールドワークの報告集
・パフォーマンス・コミュニケーションを行う都市空間というものと政治(行政、管理)のあり方
・芸を見る/見られるというまなざしが紡ぎあげる関係性
・メディアとの関係性、メディアとしての都市空間

次の4章からなる
・ストリートアーティスト
・ちんどん屋
・サウンド・デモ
・グラフィティ・ライター

これは東京大学大学院情報学環学際情報学府2004年度夏学期授業
「社会情報学研究法1」の調査実習として院生が行った結果である。
学生時代にこんな調査を行えるなんてとてもうらやましい。

ストリートアーティストに関しては、ヘブンアーティスト制度に
関する芸人からのさまざまな思いが書かれている。制度ができた
後にかえって路上での場がなくなったとするもの、公に認知される
ことでやりやすくなったとするもの、行政の選別・囲い込みに反発
するもの、管理と抵抗のみではなく活用しようという立場もあり
ほんとにいろいろ。
メディアとの関連では「ゆず」を題材にして、実はマスメディア
デビューが決まっていた後で路上コンサートを続けることで神話
をつくったとのこと。しかも路上で歌っていたのはさほど長くない。
路上を通過点と見るか、路上を目的地としてみるかによって
芸人たちのアプローチ方法も異なる。

ちんどん屋は歴史がおもしろい。融通無碍で生き延びるために
どんどん変化しているのはまさしく大道芸の典型だろう。
ちんどん屋の定義は微妙、ちんどん太鼓は明治末期から大正
中期にかけて発明改良され、昭和初期以降普及していった。
ちんどん屋同士は緊密なネットワークを持ち、人の貸し借りや
縄張り意識までさまざまな規範や関係がそのネットワークで形成
されている。
終戦後、三味線の代わりに洋楽がはいった。白塗りや化粧をする
ようになったのも終戦後。60年代以降はパチンコ屋の宣伝がもっぱら。
平成にはいると宣伝よりもストリートパーフォーマーとしての
仕事が多くなった。。


サウンドデモ、グラフィックライターにかんしては略。
これから先ちんどん屋はどう変わっていくのか楽しみだったりする。
ヘブンは難しいねえ。


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無題
この本とっても興味あります。
幼い頃、将来の夢は「ちんどん屋さん」でした。
近所をちんどん屋さんが通ると、いつもついていってしまい、迷子になり母に叱られていました。
最近は滅多に見かけなくなってしまいましたが、あの不思議な魅力は今思い出してもわくわくします。
是非、読んでみたいと思います。
nori 2007/09/08(Sat)13:22:22 [編集]
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